悪の王
むかしむかし あるところに
悪逆非道の王国の
礎(いしずえ)を築き上げしは
並ぶ者なき猛(たけ)き王
勇猛果敢な彼(か)の軍隊
知略に長(た)けた彼(か)の参謀
逆らう敵を 薙ぎ倒し
行く手を 阻むものはなし
平和に飽きてきたならば
周りの国を攻めてやれ
私に逆らうものたちは粛正(しゅくせい)してしまえ
「ものども、われに続け!」
悪の王 猛(たけ)き心
神をも畏(おそ)れぬその所業(しょぎょう)
この世の全てを意のままに
王の足もとに平伏(ひれふ)さす
絢爛豪華な王宮に
侍(はべ)らす寵妃(ちょうひ)は数知れず
中でも栄華(えいが)を極めしは
妖艶華麗な女騎士
真紅の鎧をたまわりて
戦場でも王の側に
王の寵愛、身に集め望みの叶わぬことはない
栄耀栄華は極まりて
ある日彼女は身ごもりぬ
喜ぶ彼女に、冷酷に
王はこう言った
「お前の産む子など要らぬ」
悪の王 酷(むご)き心
玩具(おもちゃ)の分際(ぶんざい)でと嘲笑(わら)う
お腹の子の危険を察し
彼女は身を隠す
暴君 王の夢みるは
可憐な花のような姫
「わが娘(こ)を産むにふさわしい
高貴な女を連れてこい」
とうとう、王の目にとまる
青の国の王の娘
「人妻だろうとかまやせぬ
国、滅ぼすと脅してやれ」
幼い息子と引き裂かれ
あわれ彼女は差し出され
やがて祝福の鐘が鳴り
生まれたのは双子
「男の方は要らぬ」
悪の王 闇(くら)き心
狂った愛を娘(こ)に注ぐ
その娘(こ)の母も姉弟(きょうだい)も
王の目には映らない
わが娘(こ)を王に取り上げられ
その手に抱くことも叶わず
子らのこと案じるあまり
病(やまい)に倒れる青の女(ひと)
彼女が信じるただひとり
老召使に託するは
哀れな双子の片割れと
母のレシピのブリオッシュ
ついに彼女はみまかりぬ
教会の鐘がなる時間
老召使は用意する
形見のブリオッシュ
「さあ、おやつの時間だよ」
悪の華 可憐に咲く
王のための楽園で
母の命が消えても
無邪気に笑う王女
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