もしも奇跡が望めるならば
どうか永遠の命をと
でもそれじゃああんまりエゴが強くて
かえってあなたに嫌われちゃうな

片手に収まる程小さかった
飽きる程噛み付いて怒られた
粗相の後にはご飯抜きでも
かしげた首には骨抜きだった

気付けば あれから
随分経ったね
気付けば あなたも
白髪が目立つね

いつの間にか追い越された
知恵も仕草も
遠くなったその耳にはなかなか届かない
もう少し あと少し 一緒に居させて
「ありがとう」って大人ぶって見送れるまで


散歩にでるとしつこくなって
何時間でも歩き回っていた
ドアが開いているのを見付ければ
平気で一晩出掛けて来てた

気付けば 色々
言わなくなったね
気付けば ボールも 
追いかけないね

いつの間にか抜かれていた
年齢(とし)も時間も
骨張ったその腰つき 分かっているけど
もう少し あと少し 一緒に居させて
「大丈夫」って大人ぶって見送れるまで


神様 奇跡を起こせるなら
どうか永遠の命をと
ここからあなたを奪わないでと
力一杯祈るけれど
それじゃああんまり我が侭すぎて
かえってあなたに呆れられちゃう

だから
一瞬一瞬を目に胸に焼き付けて
やがて
雲の上 再び逢えるよう忘れないよ

覚えていくよ
あなたのくれた
この奇跡の全部を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

今はまだその時じゃないけれど

彼ももう15歳です。

閲覧数:136

投稿日:2015/08/17 02:22:05

文字数:549文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました