君の視線 子ねこの物語短編
僕の名前は佐伯 優。
最近、後ろから視線を感じる。けど僕はその視線が誰のものなのか、
わかる。それは、後ろの席の君。僕の好きな人。そんな君は、少し茶色がかった髪を耳にかけ僕を
見る。僕は後ろを振り向いた。僕が振り向くと、君は視線をノートに落とす。その仕草が可愛い
な。と思った。授業が終わり5分の休み時間。僕は後ろの君に話しかける。
「ねぇ、どうしていつも僕のことを見てるの?」僕は思い切って言った。
「え!み、みてないよ!多分、佐伯くんの勘違いだよ!」彼女は必死に訴える。
「そっか、やっぱり僕の気のせいだったのか。変なこと聞いてごめん」と僕は言う。
こういった僕だけど、彼女がすごく動揺してるのがわかったし、話が終わったあと、君がホッと安
心しているのがわかったから。でもその反応が可愛くて僕は気づかないふりをした。
次の授業。やっぱり君の視線を感じる。僕が振り返ると、やっぱり君はノートに視線を移す。けど
さっきと違って、顔を赤らめていた。僕はさっきの話のせいだろうかと考える。そう考えるともっ
と君が愛おしくなる。だから僕は、何度も後ろを振り向いてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼休み、教室にいたクラスメイトは弁当や、財布を持って教室を出ていった。教室には少数の男子
と女子が残っていた。後ろの席の君もまだ、教室にいた。そんな君が僕に話しかける。
「あの、佐伯くん。どうして、授業中何度も私の方を見たの?教えて!」
君は言う。
「え!あの・・それは・・」
僕は答えに困った。正直に、君が可愛かったから。なんて言えるわけがない。けど、君が教えてと
強く言うので、僕は思っていたこととは少し違うことを言った。
「だって、君の視線に気付いてしまったから。」
やっぱり君は顔を赤らめた。予想どうりだ。
「だって好きなんだもの・・」
本当に小さな声で言う。
「え、それって・・」
と言いかけると、彼女は大急ぎで教室を出ていってしまった。この言葉は予想していなかったな。
僕は、一気に顔を赤く染める。そして実感した。やっぱりあの子が好きなんだと。
ねえ、君に・・・君の視線に恋してる。
あとがき。
今回は短編でした。気に入っていただけたでしょうか。またちょくちょく書きたいと思います。また、子ねこの物語を見てください!
子ねこ
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