部屋の隅でふてくされる君
膝を抱えて文句をつぶやく


普段ならウザったく思うが
原因が自分自身にあるため
ほっとく訳にもいかなくて


「ごめん忘れてた」なんて
嘘に決まっているだろう?


ただそんな君の反応が
なんだか可愛く思えて
つい意地悪したくなる


そろそろ泣き出しそうな君
俺が腰を上げて側に立つと
此方を涙で潤んだ瞳で睨む


「ミク」と声をかけて
彼女に右手を差し出す


その手にある青い花を見て
「これは?」と聞き返した


「プレゼント」と答えれば
君は無言でそれを受け取る

暫くその花を見つめて言う
「変わった形の花ですね」


「…気に入らなかった?」
花を眺めるミクに尋ねると
彼女は強く首を左右に振る


「誕生日、おめでとう」
そう優しく言葉にすると


頬を真っ赤に染めながらも
満面の笑顔を見せてくれた













(花言葉を知った時、君はどんな反応をするんだろうな?)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

エリンギウム ~花に気持ちを添えて~

ミクの誕生日という事で、お祝いの短文を。

エリンギウムは今日の誕生花で、青色の丸い形をしたちょっと変わった花です(^-^)
花言葉は「秘めた愛」・「無言の愛」です♪

とにもかくにも、お誕生おめでとうございます!

閲覧数:269

投稿日:2010/08/31 20:49:06

文字数:415文字

カテゴリ:小説

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