卒業の時
この街はまだ
桜のつぼみを
温めている
川沿いの木々
桜色に染まる頃
あなたはどこにいるのかな
桜の花が
咲いたら読んで
あなたに宛てて
したためた手紙
戸惑いながら
受け取ってくれたね
でも逃げるように手を振ったの
近いようで遠い距離
同じ教室の中で
繰り返すだけだった日々
いくつの言葉を交わせたの
どうかつぼみのままでいて
北へ旅立つあなたに触れた
恋心が門出を乱さぬよう
そっと唇噛んで祈るよ今日は
少し大きな
あなたの背中
追いかけてたら
ここまで来たの
その先はまだ
霞む風に晒されて
わたしはどこに行くのかな
遠巻きに眺めてた
それだけで笑顔になれた
戻れない時を胸に
望みは手紙に託してる
ちゃんとかばんに入れたかな
私のことを忘れてないかな
この手紙をあなたが読む頃は
揺れる桜並木に何を想うの
叶わない恋だと 思ってたから
「ゴメン。」を聞きたくなかったから
地味で 臆病で こんな私でよかったら
ねぇ 本当は 答えが欲しいの
だけど時間は 流れてく
川沿いの道 舞い散るさくら
行き場のない 気持ちを押し込めて
咲かず 散ることもなく つぼみのままに
新しい日々
なじめず今日も
あなたへの気持ち
抱えて帰る
川沿いの木々
緑色に茂る頃
不意にメールの着信
「僕の街にも 咲いたんだ」
鮮やかに咲く ごがつのさくら
待たせたのは 私のせいだった
ごめん(^o^; 離れていても そばにいるんだね
ありがとう
春風の向こうで
つぼみは、今、開いた
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