「昨日、こんなん貰っちゃったー!」
朝起きたら、すぅ(以下チビ)が満面の笑みで言ってきた。
「はぁ・・・で、何それ」
「カラオケの半額券だよー。ルカ様と2人で行ってきたらー?」
なるほど。これはチビなりの計らいだったのだろう。
「ルカ様には別にカラオケに誘ってるから、私と2人って言って、ね!」
確かにルカは俺とは絶対に行かないからなw
そう思ってたら、ルカが起きてきた。
「おはようございます・・・。すぅさん、がくぽ」
「おはよールカ♪」
「おはようルカ様。じゃあ、私もう行くから・・・ルカ様、私さ、直にカラオケ行くから先に行っててねー」
「分かりましたわ。では、6時に待ってますね」
2人のやり取りが終わると、チビは「遅れるぅー」とか言って玄関を出て行った。遅れんなら早く準備しろよ。
「さぁて、朝ごはんでも作りますか!」
「俺、焼きベーコンとスクランブルエッグg」
「自分で作れ」
早々からルカに睨まれた・・・。
でも、久しぶりのカラオケ!しかもルカと2人っきり!!!
早く6時にならないかなー!




ルカside
「少々、早く着きすぎたかしら?」
今の時刻は6時5分前。すぅは今日用事があるとかなんとかでちょっと遅れるーとか言ってた。
さすがに1人ではカラオケに来たことはないし、何より寂しい。
《今カラオケ店に着きました。ルームナンバーは201です》
そう打ったメールを送って3分。いつもはマメに返してくれるはずが今日は音沙汰なしだ。
「早く来てくれないでしょうか・・・」
そう言った5秒後、部屋の戸を叩く音がした。


がくぽside ちょっと前から
《ルカ様は201って所にいるよー!がっくんファイト!》
テレビを見ていたら、急に携帯が震えだし、メールが来たことを知らせた。
今日行くカラオケ店は家からすぐの所だ。車を使わないでも行けるから、俺は歩いていくことにした。
4月にもなると6時近くてもまだ明るい。
今日の夜は肌寒くなるらしいけど、ルカは結構な薄着で出て行ったから、俺は自分の上着を余分に持っていった。ルカのを持ってっても良かったけど、俺のものの方がなんかカッコイイだろ?
カラオケの店主には「待ち合わせで」と伝え、ルカのいる部屋へ続く道を進んだ。
そして、戸を叩いた。

「どうぞ」
ルカにそう言われ、中に入ると、ルカが目を見開いてた。
「やっほー」
「ななななななんでがくぽがここにいんのです!?」
可愛い、ルカ可愛いよ!
そう言いそうになるのを堪え、さっきの質問に応えた。
「えー?チビから聞いてない?てか年齢的にアウトだろこの時間帯」
カラオケ店は普通、6時頃になると18歳未満は入店禁止になる。が、チビはまだ中2。入店できるはずが無かった。
「・・・じゃあ何故すぅさんはこの時間帯にカラオケ行こう、なんて言ったのでしょうか・・・」
「あとでチビに聞け・・・それにしても、ルカ可愛い!めっちゃ可愛い!」
堪えきれなかった。
だってルカが可愛すぎんのがいけないんじゃんか!!(真顔
「くたばれ茄子」
「じゃあ歌おっかー!何歌う?」
「・・・メランコリックですわ」
俺は送信機に曲名を入れ、すぐ送信した。
もちろん一曲目だったから、あのイントロがすぐ流れた。
「・・・全然つかめない君のーこと 全然知らないうちにっ」
案外ルカはノリノリ。ルカ可愛い!
俺は・・・何歌おっかな・・・。
とりあえず、ダンシング☆サムライにしとこ。

「もう10時・・・では、あと1曲にしましょうか」
「ん、じゃあ、これ行こう!」
そう言って画面に表示されたのは、五文字のアルファベット。
「な・・・!?ここに来てまさかのggrksですの!?」
「俺らのデュエットの有名どころってこれじゃん?あ、ほら始まるよ」
「うぅー。Please do not ask me why・・・」
やっべ、この歌英語あるんだった。俺ニガテなんだけど、英語。
まぁ適当に歌ったけど。
「・・・言いたいことがあるのなら ハッキリ言えば?」
「俺のことどう思ってるの本気で」
「知るかよ ggrks」
今めっちゃ睨まれた・・・wそんなルカも可愛いけどね!

「メアド教えて」「知ってるだろが!」
「どこ住んでんの?」 「場所一緒ですわよね!?」
「好きなタイプは?」「教えるもんですか///」
「次いつ会える?」「一生会いたくないですわ」
「茄子とか食べる?」「好き嫌いはしてません」
「恋人いるの?」
「おしえたーいーけーれーどー」
くそ、さっきまで散々つっこんでたくせにかわされた。
次はきめ顔で聞いてみようか・・・。ルカが真っ赤になるまで・・・な!
おおう、そうこうしてるうちにもう次の「ググれカス」ターンだ。
よし、めっちゃオーラだす!

「スリーサイズは?」「それは貴方にとって必要な・・・」
「パンツ何色?」 「ばっかじゃありませんの!?」
「パンツ履いてる?」「警察呼びますわよ・・・この変態茄子!」
「ずっと好きだよ」「馬鹿!ばかばかばか・・・・////」
「愛してるんだ」 「意味が分かりませんわ////」
「気持ち分かって」
「わ・・・かってーいーるーのにっ////」
ルカの赤面キターーーーーーーーーー!!!!
やばいめっちゃ可愛い!ルカがでれた!でれルカだ!!!

「・・・こんな態度じゃ嫌われちゃう 本当は私ー」
来る・・・来るぞ・・・。
「あなたが誰より一番・・・・・・・・好きですわ/////」
「ねぇルカほんと?ほんとに俺が一番!?」
完全に理性を失った。まじで嬉しい。
「勘違いしないでちょうだい!! べ、別にあんたのことじゃないですし・・・、歌詞通りに歌ったまでですので!」
「本音は言わない」
「こんなの、本音じゃあr」
「ルカが好きだよ」
「・・・!? ばーか。ばか///」
「じゃ、もう帰ろっか」
「・・・ええ」
歌詞どおりに歌っただけで、俺は動揺を抑えれたけど、ルカは抑えきれないのか、顔が真っ赤だ。
受付で使用料金を払ったとき、店員がやけにニヤニヤしていた。

「あ、あの・・・・本当ですの?その・・・」
「え?なんのこと?」
帰り道、近くといえど15分は歩かなければいけない場所。しかも街灯も少ないから俺は懐中電灯を持ってる。
「その・・・私のことが、好きって・・・クチュン」
思ったよりも寒くはないけど、ルカは上着を持って無かったから、薄着のままだ。
「ほら、風邪引くよ」
そういって俺は羽織っていたジャケットをルカの背中に乗せた。結構重いから、大分暖かいだろう。
「・・・どうもですわ」
ルカはまた頬を赤らめた。
俺はかばんの中からダウンジャケットを取り出した。だって寒いし。
「そうだ!ルカ、カラオケ付き合ってくれてありがとう!」
「別に、いいですわそんな・・・」
チュ
俺は、ルカの額にキスをした。
ルカの顔がみるみる真っ赤になっていく。
「前言撤回!!!!もう絶対にカラオケなんて行くもんですか!!!」
そういってルカは走り去ってしまった。
次の日の朝、起きたらチビがルカに説教食らってました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カラオケ【ぽルカ・すぅ家シリーズ】

二日ぶりのすぅです☆
今日テストだったんですけど、見直しせずにこのことばっか考えていました←
ニヤニヤできないのはもう定評になってますので・・・ね☆

メッセージくれたら嬉しすぎます!失神しときます!

閲覧数:403

投稿日:2013/04/10 21:38:20

文字数:2,921文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 和壬

    和壬

    ご意見・ご感想

    いやー生で見たいわールカとがくぽのggrks!

    まさに 俺 得 !

    2828できるよぉー?安心しなすぅwww

    失神?頑張れ☆(キラッ((止めろよ!

    2013/04/11 13:55:17

    • すぅ

      すぅ

      のーか》
      うちも見たい・・・!
      陰でハァハァ言いながらwww
      あ、それかそこのカラオケの店員になって部屋に入る!
      その前にドアに耳当てて聞くけど!!

      うそだぁーwww
      お世辞はいらんよぉーwww
      ・・・一応感謝しておいてあげるんだからっ(なぜツンデレ((ルカ様風に言ってみた☆
      いや素直に感謝してます。ありがとうですなぁー

      うん!頑張る!(クラッ・・・意識が遠のいて逝くーww

      2013/04/11 18:46:56

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