漣に映す蒼は麗ら
寄せて返し縺れた言の葉に
繰り返すたびにをとは遥か
風と戦ぐ仕草の夢と踊る
ひとつふたつ積み上げながら
声は喉の奥へと澄み渡る
濡れた星屑触れる掌を添えて
近く輪廻の花と咲く
明く明く揺らめきながら
募るここは高きの三日月に
色を変えて沈む指先
音を立てず瞬きに消え行く
擦り合う縁を数えながら
伸びた袖に重なる影を追う
綴り合う詩は葛と成り
あかときには音色の轡と鳴る
いつつななつ絡まりながら
凍みた唇の中繰り返す
果実は実り穹と降りしきり
種は近く散華の花と散る
咲いて枯れて景色は廻る
指の先に止まるよ赤とんぼ
清か清か木立の中で
仰ぐ空は秋風に彷徨う
ひとつふたつ積み上げながら
声は喉の奥へと澄み渡る
季節は巡り 枯れて尚実る故に
紅く輪廻の花と咲く
泣いて泣いて想いは募る
この湖心に広げて嵩を増す
いつつななつ鳴らす小夜の背に
浮かぶ月はあかときに消えて尚
【かな】
さざなみにうつす あおはうらら
よせてかえしほつれたことのはに
くりかえすたびにおとわはるか
かぜとそよぐしぐさのゆめとおどる
ひとつふたつつみあげながら
こえわのどのおくえとすみわたる
ぬれたほしくずふれたてのひらおそえて
ちかくりんねのはなとさく
あかくあかくゆらめきながら
つのるここわたかきのみかづきに
いろおかえてしずむゆびさき
おとおたてずまたたきにきえゆく
すりあうえにしをかぞえながら
のびたそでにかさなるかげおおう
つづりあううたわつづらとなり
あかときにわねいろのくつわとなる
いつつななつからまりながら
しみたくちびるのなかくりかえす
かじつはみのりあめとふりしきり
たねわちかくさんげのはなとちる
さいてかれてけしきわまわる
さおのさきにとまるよあかとんぼ
さやかさやかこだちのなかで
あおぐそらわあきかぜにさまよう
ひとつふたつつみあげながら
こえわのどのおくえとすみわたる
きせつはめぐり かれてなおみのるゆえに
あかくりんねのはなとさく
ないてないておもいわつのる
このこしんにひろげてかさおます
いつつななつならすさよのせに
うかぶつきわあかときにきえてなお
【口語訳】
さざなみに写った空はとても美しく
波打に沈んだ木の葉にあなたを思う
同じ営みを繰り返していく世界の中で
人の生涯とは風に流される木の葉のようだ
ひとつふたつと積み上げながら
言葉は喉の奥へと飲み込まれていく
水面に映り始めた星屑に掌を添えて
延々と繰り返す人の営みを思う
煌々とした水面の月明かりに
募る想いを重ねてみようか
触れれば水面は波紋に揺らぎ
水面の月は解けてしまうけれど
紡いだ縁を数えながら
今は解けてしまった縁を思う
紡ぎあう言葉は意図無く絡まり合って
やがて意味を失くしていく
いつつななつと葛のように絡まっていき
閉じた唇の中で繰り返されていく
人の縁は終わりを迎え 時の流れに流されて
恐らくは同じことを繰り返していくのだろう
咲いては枯れる花のように目に映る景色は変わっていく
気がつけば指先に赤とんぼが止まる季節になって
さわさわと風に揺らめく木々のざわめきを聞きながら
過ぎゆく景色は秋風のように気まぐれに移ろっていく
ひとつふたつと積み上げながら
言葉は喉の奥へと飲み込まれていく
やがて冬が来るのだろう 全てが枯れて失われ
それでも春になればまた花を咲かせるのだろうとも思う
頬を伝う涙に解れていくだろう縁を思う
涙は水面に落ちて湖の嵩を増していくだろう
ならば紡いでは解れゆくあなたとの縁もまた
いずれ意味を成していくものなのだと思う事にしようか
清か木立は秋風に
http://piapro.jp/t/w77k
たぶん読めないのでかなと口語訳つけときました。
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