A1
骨と皮だけになった犬。
この作品のタイトルは、
「犬の餓死」

B1
観衆はみな、こう訴える。
「虐待だ」と。
ブログ炎上、苦情殺到。
「自由にしろ!」

C1
「彼を救いたいのなら、どうぞ。
自由にすればいい。」
芸術家は笑いながら、
怒れる観衆に伝えた。
一人の若い女性が、
手を、哀れな犬に差し伸べた。
「もう、大丈夫。安心して。」
救いのてを差し伸べる。

A2
そしてまた、
展示される別の犬。
この作品のタイトルも、
「犬の餓死」。

B2
観衆は皆、こう訴える。
「いい加減にしろ!」と。
ブログ炎上、苦情殺到。
「自由にしろ!」

C2
「彼を救いたいのなら、どうぞ。
自由にすればいい。」
芸術家は、笑いながら
怒れる観衆に伝えた。
一人の若い青年が手を、
哀れな犬に差し伸べた。
「もう大丈夫。安心して。」
救いの手を差し伸べる。

B3
何十匹も引き取られて、
「僕の芸術は、
もうそろそろ完成する。
お楽しみに。」

C3
何ヶ月かたった後には、
また、痩せた犬たち。
引き取ったが、世話に飽きた
観衆たちが捨てた犬。
「彼を救いたいのなら、どうぞ
ご自由にしてください。」
腹を空かせ、犬は死んだ。
芸術は完成した。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スタービングドッグ

閲覧数:149

投稿日:2013/02/26 09:02:33

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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