「はじめまして」
私達が巡り会った時　最初に交わした言葉
閉じ込められた私に　番人のあなたは笑顔で　私にそう言ってくれた
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小さな小さなこの国で　肉親を殺めた罪　そんな汚れた私に　あなたは笑いかけてくれた　それだけでも嬉しかった
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ある日あなたは私に　どうして捕まったのか聞いた　汚れていると分かっていたけど　どうしてもあなただけには　隠したくなかった　私は汚れているんだと　作り笑いで話した　だけどあなたはわたしを汚れてなんかないと言ってくれた
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あなたは牢屋の鍵を開け　にげようと言ってくれた　私はあなたと共に　牢屋を飛び出し逃げた
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あなたがどこかへいってしまう時も　私はあなたに着いて行きます　だってあなたが恋しいから…
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私達は国の番人達におわれた　番人達から逃げ続け　体力の限界　そこで私達と彼女は出会った　桃色の長い髪の　綺麗な人
彼女は私達を　かばってくれたのに　裏切り者として　彼女は殺された　　彼女を犠牲にして　泣きなき私達は彼女の処刑場から離れた
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見つけた小さな小屋で私達は隠れた　脱走したのは私だけ　みんなそう思っていた　そこで彼がした提案　小屋には彼だけ残り　私だけ逃げる事　狙われているのは君だから　僕は殺されないよと彼は笑って言った
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小屋の窓から抜けだして　遠くから様子を見た　中に入る番人　笑顔で招きいれるのは……………私？
どうして？　どうして？
小屋から聞こえる銃声　戸を開け帰る番人達　小屋の中には横になっている私
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「さようなら」
私達が逃亡して　最後に交わした言葉