杉本有司と申します。
重力のない宇宙では、物は落ちない。
人も立ち止まれない。ただ静かに漂い続けるだけだという。
ある夜、仕事を終えて画面を閉じた瞬間不思議な夢を見た。
私は宇宙空間で、一人の旅人として光の粒を集める仕事をしていた。
その粒は誰かの「言葉」だった。
嬉しかった一言。
勇気をもらった投稿。
何気なく押された「いいね」。どれも小さな光だったが、暗闇では星よりも明るく見えた。
その世界には重力はなかった。
でも不思議なことに、似た光同士はゆっくりと引き寄せられていく。
「共感には、重力とは別の力があるんだ。」
夢の中の誰かがそうつぶやいた。
目が覚めたあともその言葉だけははっきり覚えていた。
私は普段SNS運用やマーケティングの仕事をしています。
数字を分析し届け方を考え、発信を積み重ねる毎日です。
でも本当に動かしているのはアルゴリズムだけではありません。
画面の向こうにいる、一人ひとりの感情です。
どんなに優れた技術があっても心が動かなければ言葉は宇宙の塵になってしまう。
逆にたった一つの誠実な言葉が、遠く離れた誰かの人生を少しだけ照らすこともあります。
私はその瞬間が好きです。
発信とは宇宙へ向けて信号を送ることに少し似ています。
返事が来る保証はありません。
それでも送り続ける人だけがいつか誰かの光と巡り会える。
人と人は、重力ではなく想いで惹かれ合う。
だから今日も私は小さな言葉を宇宙へ放ちます。
誰かの心に静かに届きまた別の誰かへと受け継がれていくことを願いながら。
きっとこの広い宇宙にはまだ見ぬ光が無数に漂っている。
そしてそのどれかは、今この文章を読んでくださっているあなたの心とも
どこかでゆるやかにつながっているのかもしれません。
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