生返事だけを 重ねて歩いてきた
曖昧な日々が 私を連れてゆく

望んでは消える 意味を求め続けて
箱庭の中で 何を見いだせるの

ああ 気がつけば 捨ててきていた
手元にあるのは荒れた風景

一人で抜け出した街は今でも冷めきってて
深い傷跡が語る 否定の連鎖さえも
古い記憶の隙間で微睡んでいたあなた
甘い絶望を共に分け合っていたかった

溶け出した憧憬も 行き場を失っても
抱えて立ち止っている



皮相的な視野 いつも的を射ないで
正しいことかは 誰が決めているの

投げ出せなかった 空洞の営みを
現実はどこに 居場所も霧散した


ああ 動かない 物語には
何も感じるものがないのに


一人で抜け出した街は今でも色褪せてて
永い哀しみを糧に 勇んでは崩れてた
広い世界の切れ目に佇んでいた君と
遅い思い出のために手を繋ぎ歩き出す

焦がれていた想いも 渇望した自由も
潰えることなどないように


二人で抜け出した街は今では夢の中で
淡い希望に溢れる 夢の後先さえ
狭い意識の谷間に向かいながら笑った
二人一緒ならきっと夢物語になる

鮮やかに思い出す 静かな時の合間
薄れる寂しさと共に

焦がれていた想いも 渇望した自由も
それはもう確かなものに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

二人の箱庭

閲覧数:329

投稿日:2010/04/30 21:07:57

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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