俺は鏡音レン。
VOCALOIDNO.02である。
「レンくーん!一緒に買い物付き合って!荷物が多くて大変なの」
彼女は俺の先輩の初音ミク。
「いいっスけど、俺役に立ちませんよ?」
「そんなことない!!レン君は少なくともカイ兄より役に立つ!!」
それは…なんつーか…
まあ、いいけどさ。

「先輩、どこいくんですか?」
「とりあえず、隣町のスーパーがしょうゆと特売だからそっちで買い物済ませて、AHS組のボカロ家にメーちゃんが作ったケーキを持ってって…とにかく!行けばわかる!」
ついにめんどくさくなったか。
まあ、いいけどさ。
「とりあえず、AHS家に行こう!!」
「了解」

VOCALOIDは普段は普通の服を着る。あのかなり目立つ服は撮影のときや家で何かイベントがある時ぐらいだ。ちなみに俺たちみたいな左腕に数字が書いてあるボカロは好きなときに変身するみたいに着替えることができる。
「レン君見てみて!!私の服、マスターが作ってくれたんだ!!メルト衣装だよ」
ブラウスに赤いリボン、ピンクのスカート、花の髪飾りが先輩の服。
髪型は珍しくツインではなくポニーだった。
「よーしレッツゴー!!」

…出発してまもなく、すぐに会話が途切れた。
まあいつもとことさ。俺たちは二人だと話が成り立たなくなる。
俺は別に平気だけど、先輩はソワソワしている感じだ。
何か会話を検索しているようだ。
「あ、そういえばさ、ルカってカイ兄のことが好きなんだよ。知ってた?」
いきなりビックリ。何故俺にその話。
「そうなんですか」
「うん」
…すぐに途絶える会話。
「初音先輩は好きな人とかいるんすか?」
「ふ、ふえ?!私?!」
とりあえずテキトーにいってみたけど、まずかったかな?
「うーん、好きな人ー好きな人ー…私は皆好きだよ?」
「そうじゃなくて、恋愛感情で、ですよ」
「恋愛感情…うーん、いない、かなー?」
「へぇーホントですかー?」
「だって皆大切な家族だもん。恋愛感情なんて考えたことないよー」
焦ってる先輩はなんとなく可愛かった。
「そうゆーレン君こそ、好きな人いないの?」
いじけたように頬を膨らまして聞いてきた。
「俺ですか?…いないっすね」
「ホントに??」
「考えてもみてください。俺が一番下なんですよ?メー姉とルカ姉、ハクさんは歳が離れてるし、リンは双子の姉だしネルは恋愛対象じゃないし他社のボカロだって会う機会ないし」
「私は?」
「え?」
「だってその中に私の名前出てこないよ?」
あ…すっかり考えてなかった。でも、何でだろう。ネルのときみたいに恋愛対象じゃないっていえないし他社でもなければ歳もそんなに離れてない。双子の姉でももちろんない。
「レン君?」
「あ、はい」
「どうしたの?そんな深刻な顔して」
その原因を作ったのは先輩だっていってあげたい。
と、そんなことをしている間にASH家についた。
「れ、レン君。チャイム押して…」
「え?なんでですか?」
「わ、私こうゆーの苦手なのー」
そういえば先輩はこうゆーかしこまったことが苦手だったな。
電話をかけるとかチャイムを押すとか。
「わかりました」
ピーンポーン
『はい』
「あ、俺はえっと…クリプトン家の者ですが」
『ああ、待ってたよ。今開けるからちょっと待ってて』
インターホンから出たのは男性だったが、ドアから顔を出したのは小さい女の子だった。
「どーぞー。あ、初音ミクちゃんと鏡音レンちゃんだー」
「わぁ!可愛い!!」
「私、歌愛ユキ」
「ユキちゃんかー、可愛いね。レン君」
先輩は女だからともかく、俺にちゃん付けって…
それに俺がユキちゃんのこと可愛いっていったら変t(ry
「ミクちゃん!あがって!!」
「え、でも…」
「ホラホラ」
「わわ…!ま、ちょっとくらいならいっか」
「俺は知りませんよ?」
「…後でメーちゃんに電話します」

ということであがらせてもらった。
「いらっしゃい。初音ちゃんと鏡音くん」
お茶を持って客間に来たのはmikiさんだった。
「私、mikiっていいます。よろしく」
「こちらこそよろしくね。ミキちゃん」
早速友達になったらしい。
「やあ、いらっしゃいミクさんとレンくん。僕は氷山キヨテルです」
奥の部屋からやってきたのは眼鏡をかけた男性。
「ユキくん。ミクさんに迷惑かけちゃダメだよ?」
「はーい先生」
ASH社は3人ぐらし何だ。
「ホントは猫村いろはくんもいるんだけど今日は生憎留守でね」
「新曲の撮影なんだよー」
「そうなんだ」

いろいろと話しているうちにもう1時間も経っていた。
「あ、そろそろ買い物に戻らないと…」
「えーもう帰っちゃうのー?」
「うん、ごめんね?また、絶対に来るから」
「絶対だよ!!」
「あ、ミクさん」
「はい?」
「これ、もらい物ですが、みかんです」
「そんな・・・悪いですよ」
「いえ、ほんの気持ちです」
「でも…」
しばし沈黙があった、キヨテル先生がいきなりミクの頭を撫でた。
「キミはえらいね。ちゃんと礼儀を知ってる。ユキちゃんは知らない人からもものをもらってくるから困ってるんだよ」
「え、あ、あの」
「あ、ごめんね。ユキちゃんやミキちゃんにやってるもので、つい」
「あ、いえ。大丈夫です」
先輩の顔が赤く見えたのは気のせいだろうか。気のせいだ、という自分が心の奥にいるようにいるのは気のせいだろうか。
「レン君、早くスーパー行こう!!」
笑う先輩。まだ顔が赤く見えるのは夕日のせいなんだよな。
なんだろう。すっげームカツク。
誰がかは知らない。
「…なんか怒ってる?」
「…別に…」
「ぜ、絶対に怒ってるよー。私、何かした?」
「さぁ…」
「ひ、ひぇー」
そこからスーパーを出るまで会話なし。
出ても尚する気配がなかった。
ボーとしている先輩は俺より前を歩いてフラフラしている。
その時。先輩のようにふらふらした車が先輩に向かって走ってきた。
「ミク!!!!」
「わぁ?!」
ブォオォォオン。
俺たちの目の前を車が猛スピードで走っていった。
「だ、大丈夫ですか!?」
「……っ」
先輩は涙を浮かべて何も言わなかった。
ここで気付いたが、俺は急いで先輩の腕をひっぱった後、その勢いで先輩を抱いてしまっていたらしい。
身長は先輩が反動でかがんでるみたいな感じになって俺より先輩が小さくなったから…って今はそんなことどうでもいいんだ!!
「先輩…」
「レン君…怖かったよぉぉぉ」
俺の腕の中で泣いてる先輩を見て俺はイライラしてた理由がはっきりした。
俺はキヨテル先生に嫉妬したんだ。
つまり、俺は先輩のことが好きなんだ。

帰り道。いつものごとく沈黙状態。
「ねぇ、レン君」
「はい?」
「さっきさ、私のこと、ミクって呼んだ?」
え?…呼んだ気がする…思い出したら恥ずかしっ!?
「その反応は呼んだってことかな?」
「その…スミマセン…」
「ううん!!すっごく嬉しい。私はかしこまったの苦手だし、そっちのほうがほっとするし」
「で、でもいきなり下の名前を呼び捨ては…」
「じゃあミクさんでもミクちゃんでもいいよ」
「じゃあ…ミク姉で…」
そうゆうと初音先輩…ミク姉はパァッと笑顔になった。
「うん!あ、後、敬語もなるべく減らしてね」
俺とミク姉の初めての約束だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【レンミク風味】初めての約束

思春期のレンと天然のミクのカップリングを書きたかったんだ^^
世界はカイルカと繋がっているよー^^

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閲覧数:1,950

投稿日:2010/12/05 02:47:00

文字数:3,009文字

カテゴリ:小説

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