「た、だいま・・・」

「リン!どうしたの?」

「お母さん・・・なんか頭痛くて・・・学校行かずに帰ってきちゃった」

我ながらいい演技だ。

「熱はないみたいだけど・・・寝てなさいね」

「はぁい」

レン君は今何してるんだろう・・・





「はよーございまーす」

「鏡音!遅刻だ!今何時だと思ってるんだ!」

「10時です。さーせんでした」

「もういいから席につけ」

俺が入るとすぐにクラスメイトからの好奇の目。

「レン!遅いじゃねーか何?またサボり?」

やたらと首を突っ込んでくるリント。

「そーだけど?」

「いい加減立ち直れよー失恋してもう半年だぜ?」

「っせぇな。分かってるよ」

2コ年上の亞北ネルと別れてもう半年だ。

半年前のあのこと、忘れはしない。





「ネル、話って何」

「あんた、お父さん亡くなったんだって?」

呼び方が変わったことが気がかりだったが、1週間前父親が亡くなった事を言っているのだとすぐに分かった。

「そうだけど・・・」

「なんでもっと早く言ってくれないの」

「ごめん」




「そうだと知ってたらもっと早くアンタと別れられたのに」





「・・え」

「アンタのお父さん、大会社の専務の一人だったんでしょ」

俺は父親が大嫌いだったからネルにその話をしていない。

「なんで知ってんの」

「あたりまえじゃん」




「アンタから金巻き上げるために付き合ってたんだから」







少なくとも俺はネルを愛していた。

突然の裏切りはかなりショックで。

母さんの苦労も知らず、一時はかなり荒れていた。

今は多少その名残で荒れている部分もある。

「スマン、レン。ヤなこと思い出せちゃったな」

「いーよ別に」


「ところでさー3組の鏡音リンちゃん知ってる?」

知ってるも何もさっきまでいっしょにいたなんて言えない。

「ああ・・・」



「俺あの子好きなんだよねー」



「協力してくれない?」




何故か心が酷く傷ついた。

もう二度とないと思っていたのに。






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【ロミシン 鏡音ver】レンとリンデレラ【過去の傷】

レンネルの方、申し訳ございません。
どうしてもキャラ不足でww
鏡音が3人も出てきます。
リントの苗字は出しませんがね。

レン視点ですが。
出たよシリアス・・・
どうして私はすぐにシリアスになってしまうのか・・・謎。

レン君のお父さんは死んだけど結構重要です。


参考にさせていただいた神pv
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11970012

神曲な本家様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6666016

閲覧数:1,595

投稿日:2011/03/14 18:59:15

文字数:890文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました