流れ星、ひとつキラリ
 儚い夢を乗せて ハローハロー
 いつか僕のこの願いが
 届きますようにと・・・



















 ポロポロ、夜空から星屑が落ちる空の下、僕とレンはそんな空を一緒に見上げていた。
「良いかい? あれは流れ星、て言うんだ」
 流れ星? 僕が首を捻るとレンは少しだけ笑った。
「流れ星、て言っても実際に星が降っている訳じゃない。宇宙にある塵やゴミなんかが燃えて、流れてきてるんだよ」
 ニコリと微笑みながら、レンは僕に説明する。宇宙? 塵? ゴミ? 何だか訳が分からなくなってきて頭が痛い。ブンブンと頭を振るって見せるとレンはアハハ、と声を上げて笑った。
「流石に難しいよな。ごめんごめん。でも、」
 僕の頭を優しい、大きな手の平で撫でながらレンは僕に笑いかけ、そして言葉を区切ると流れ星の落ちる空を見上げた。
「宇宙には沢山の神秘が眠っているんだ。もしかしたら、この地球(ホシ)以外にも生き物がいるかも知れない。だから、僕は何時か、この宇宙に飛び立ってみたい。そして、この地球を、宇宙(ソラ)から見てみたい」
 そう言って宇宙の事を話すレンの顔は、とても輝いていた。そんなに好きなんだ、レンは。この宇宙の事が。
 
 







 見た事も無い宇宙に、レン、君が夢を馳せるのなら
 僕は、そんな夢を馳せるレン、君の夢を見るよ
















 まわる、まわるこの世界の内側からレンと僕、二人で送るハローハロー
 





 僕の耳を掠めゆく風は命のリズムを乗せているようだった







 






 高く、レンが僕を呼ぶ声はまるで僕を引き寄せる為の引力みたいだ














 


























 どんなに、どんなにレンと僕が離れていても、きっと、その声は、僕に届くから――――・・・・・・







































「・・・では、やはり適任は・・・」
「うむ。――――――以外、考えられん・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







































 ある日、レンは僕に大きくて無機質な首輪をそっと付けた。ちょっと重くてふらついちゃったけど、慣れてみたらもう大丈夫だった。でも、今日は何か何時もと違う。レンの他に、白衣とかスーツとか、色んな機械を弄ってる人だとか、兎に角沢山の人が皆、僕を見ていた。
 皆が僕の事をジロジロと見つめている中、レンだけは涙を流していた。
 
 凄く、悲しそうな顔をして

 ポロリ、レンの頬から落ちた滴を僕はそっと拭った。涙はしょっぱかったけど、でも、優しい味がした。涙の中に、レンの愛が詰まっている気がした。

 そして、僕は中が狭い、機械の中に入れられた。ちょっと身動きが出来ないけど、我慢しなきゃ。また、レンに会う為にも。
 だから、ちょっとの間だけのバイバイだよ? だからそんな悲しそうな顔しないで。僕はレン、君の夢を背負って、君の夢へ、今から翔ぶんだから。








































「良し、順調だぞ」
「このまま、上手くいけば大気圏突破です」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」














































 まわる、まわるせかいの外側から、レン、君だけに送るんだ。ハローハローって
 僕のこの頼りない声は君に届いてるかな?

 レン、君がずっとあこがれ続けていた世界はね、まるで水の中みたいだよ
 あれ? 如何してかな? 僕の目からポロリと涙が零れる
 それが僕の目の前でふわふわと、まるでシャボン玉みたいに浮かんでる























 












 そっと耳を澄ましてみる なんにも聞こえない 僕の呼吸する音でさえ
 ほんとは少しだけ、ううん、もっと、ずっと、すっごく、すっごく












































 怖いよ・・・・・・・・・












































 そんな僕を慰めるかの様に太陽が光り輝いて、その光で僕を一撫でしてくれたから
 レンの暖かい温もりを、レンの匂いを感じながら 目を閉じるの























 ・・・あれ? 何でかな? 少しずつだけど、意識が水の中に落とした絵の具みたいにゆらゆらと溶けていく
 そんな意識の隙間から、僕が見たのは青くて大きな大きなビー玉
 ・・・ううん、あれはきっと あれはきっと、
 
 レンと僕が暮らしてた、地球だ―――――


 レン、君の夢の続きを僕は今、この目でハッキリと見ているよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







 青く輝く世界を見下ろしながら、君を探して君だけに送る、ハローハロー
 なんて、なんて偉大で綺麗な、世界なんだろう―――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 早く、早くレンに伝えたいよ。ほら、こんなにも僕達の住む世界は綺麗なんだよ。でも、何で? 如何して? 上手く息継ぎが出来ないみたいなんだ。視界が霞む。息が苦しい―――・・・





















































 ――ねぇ、レン。もし、僕がちゃんとレンの元へ帰ってこれたら、何時もみたいに撫でてくれる? 頑張ったね、て褒めてくれる? そして、













































 ――“おかえり”――って、言ってくれる・・・・・・・・・?













































































 ハッとして、レンは立ち上がった。嫌な胸騒ぎがする。やけに心臓が五月蝿い。

 あぁ、もしかして、もしかして・・・・・・・・・

「・・・? 如何かしたか、レン?」
「いえ、何でもないです」
 そっか、そう言って隣に座っている同僚は再びコンピューターに向かう。































 あぁ、やっぱり、君はもういなくなってしまったんだね。大丈夫、大丈夫だよ。
 君の声は僕の耳に、心に、ちゃんと届いたから。


 お疲れ様。有難う。頑張ったね。そして、













































 おかえり、クドリャフカ。ゆっくり休みな―――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








































































 流れ星、ひとつキラリ
 誰かの願い事を乗せる、ハローハロー
 儚い命のカケラが 瞬いてきえた・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【自己解釈】 クドリャフカ 【原曲イメージ崩壊注意】

て事でクドリャフカです。これずっと書きたかったんです。
今回は犬目線なのであまり当時の人間模様を書きませんでした。寧ろ調べてません!←
いや、調べてたらきっと何処かで泣きそうなので・・・うぅ(悲しい話とか直ぐ泣くタイプ
なのでこの様な拙い話になってしまいましたが楽しく(でもないな)読んで頂けたのなら幸いです。

それでは此処まで読んで頂き有難う御座いました!

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閲覧数:276

投稿日:2010/12/25 16:51:55

文字数:3,030文字

カテゴリ:小説

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  • 囮 

    囮 

    ご意見・ご感想

    涙が止まらないー…ToT
    凄いよ!!うんやっぱ凄いlunarさんは凄い!!尊敬する><
    文才ありすぎだしょー、神だしょー、涙が止まらないだしょー!!

    ふえーん(>Д<。)

    2010/12/27 11:48:48

    • lunar

      lunar

      こんにちは^^

      そんな・・・感動出来る様な話は私は書けないよ! 凄くもないし尊敬される様な人間でもないよ!←
      文才・・・。最近、元々文章力が無いのに更に無くなってる気がするよ・・・。
      神じゃないよ、紙だよ! 涙が止まらないのは欠伸をしたからだよ←

      それでは♪

      2010/12/27 15:09:08

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