言葉になった君のことを
如何やって愛したらいいのですか
虚ろに空を眺んでるから
流る泪すら無いのでした

藍を仰いでは空の淵
ただ君の言葉を迎うままで
寝ぼけまなこで往く夜祭り
まだ咲いた火薬の匂いが残っている

残っている

君の描いた夏の時雨
ただ振れぬ鼓膜を濡らすままで
溶ける氷菓に射す陽の隅に
まだ遠く揺らいだ記憶が残っている

言葉になった君のことを
如何やって愛したらいいのですか
笑う振りをして泣いたままで
見ない振りをすりゃいいのですか

大人になった君のことを
如何やって愛したらいいのですか
虚ろに空を眺んでるから
流る泪すら無いのでした

藍を見下ろした海の底
ただ僕の言葉で迎うままで
咲いた記憶に春の名残
まだ散った一つの憂いを溶かしている

溶かしている

君を唄う白昼の夢
ただ触れる過去を願ったままで
掻いて鳴らした六絃琴の音に
まだ頬を伝った想い出を溶かしている

言葉になった君のことを
如何やって嫌えばいいのですか
忘れることすら飽いたままで
死ぬまで生きればいいのですか

大人になった君のことを
如何やって嫌えばいいのですか
もうじき空も暗んでくから
影一つ咲いて無いのでした

言の葉を抱いた僕のことを
如何やって愛したらいいのですか
歩けど夜は深んだままで
明くる日を待てばいいのですか

言葉になった君のことを
如何やって愛したらいいのですか
笑う振りをして泣いたままで
見ない振りをすりゃいいのですか

大人になった君のことを
如何やって愛したらいいのですか
虚ろに空を眺んでるから
流る泪すら無いのでした

君の居る空を描いたままで
あの夏にまだ縋ったままで
心の一つを欠いたままで
流る泪を拭った夜に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

一人きり、ダイアローグ 歌詞

閲覧数:83

投稿日:2022/08/21 14:45:00

文字数:728文字

カテゴリ:歌詞

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