離れる影の中
流れる果ての歌


褪せた爪に思考を揺らす
爆ぜた初動欠けた幻想
落ちた先に鋭さを増す
息に潜む篝火の影

針を纏う意識の響き
胸を駆ける責と扇情
明けぬ夜に熱を得たまま
抜けぬ毒に焦がれゆくまで

既視の夢を引きずり回す
時を止めて開く灰色
映る果てに突き抜けすぎた
馳せる視野に切り傷一つ

朽ちた旗を掲げて眩む
起して迫る意思と衝動

狂う足を走らせたまま透ける声に苛烈を刻み

進め
声は溢れる

続け
空を 
ああ越えて

駆けて


止まらぬ今もまだ焼け付く不死の歌


落ちた底に横切る風は
裂けて緋色
溶けて藍色

機先
視線

剥がれる羽に黒く淀む刺し傷一つ

見上げ過ぎたどれだけの月
駆けて過ぎたどれだけの星

残す跡に許されぬまま望む先を景色と化して


揺れる
意味を無くした

歌う僕を救え

進め
声は溢れる

続け
空を越えて

駆けて
高く跳ねて


鎖線
破線

弾けて回る
吐いて落ちて沈む煙硝
過ぎて逸して失くしたものに価値を重ね無価値に笑う



結末の果て

どこに行けば終わりが見える

渇く夜に抱かれたまま今も見えぬ彼方を映して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

村雲

閲覧数:220

投稿日:2011/07/26 00:04:38

文字数:498文字

カテゴリ:歌詞

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