「・・・へぇ、何でだろうね」
グルトは普段と変わらない口調で言った。
「・・・・」
対するレンは沈みきっていた。それも無理はないとグルトは思ったが、
「・・・でもだからって、お姉ちゃんを置いていくなんてそれはないんじゃないのか?リンはお前のこと必要としているのにお前ときたら。・・・・きっと今頃お前に会いたくて仕方ないだろうな」
と言ってしまった。・・・全く俺ってつくづくおせっかいだよなぁとグルトは頭を抱えたくなった。
「・・・でも、あの場所には俺の居場所ないし・・・・」
レンは迷っているようだった。帰ろうか帰らないか。
・・・グルトが言うセリフはもう決まっていた。
「・・・・レン、リンのためにもさ帰って・・・・抱きしめてやれよ」
グルトはためらいながらも言った。
「・・・・グルト」
レンはしばらく目を丸くさせてグルトを見ていたが
「・・・分かった。・・・・・また遊びに来るから」
と言って駆け出した。
「リンと来るんだぞ・・・・今度はな」
グルトはレンの背中に向けて言葉を送り出した。
「・・・・レン・・・、・・・そういえばレンのことレン君って呼んでたような気がする」
ミクは呟いた。
「そうか。・・・あとさレンってクールなツッ込み役って感じだったよな・・・」
アカイトも呟く。
よかったぁ・・・僕は少しずつ思い出していく2人を見ながらほっとしていた。
・・・・そういう僕も一時的にレン君のこと忘れてたけど・・・。ま、いいか。
事態は良い兆しを見せている。それは喜ぶべきことなのだろう。
(・・・でも、なんかもういと波乱ありそう・・・・)
心の中でそう思う僕だった。
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