ロゼッタ・シンドローム


1A
ネオン街の派手な化粧
誘蛾灯も欠伸する
鉄格子を乗り越えた
貴方を歓迎いたしましょう

1B
そう　寸止めの口づけまでならタダで良いわ
白百合を手折るように後戻りはできなくてもいいなら

1サビ
ロゼッタ　白いサテンに埋もれ
差し出す冷えた爪先
落ちる視線　レモングラスの
気怠い香り　恋人遊戯

2A
誰もかれも忘れたフリ
点滴痕、留置針
昨日の夢　明日の続き
全部混ぜて飲み下す

2B
そう　退屈な毎日埋めるための監獄（らくえん）
心食む悪夢の影も逃げ出すような薬　処方しましょう

2サビ
ロゼッタ　今は忘れて良いの
むせ返るような現実
刻む証、背中合わせの
空しさだけは真実

C
嗚呼　地獄六道ヶ辻3丁目の界隈なんてね　こんなものでしょう
疼く傷も気づけば快楽の餌よ

3A
ロゼッタ　濡らす虚ろなシェリー
金網越しに嗅いだら
毒も蜜も変わりゃしないわ
酔わせてあげる
二度と目が覚めないよな夢は続く

アウトロ
胸の穴は無視をして
貴方はもう帰れない





1A
ねおんがい の はでなけしょ
う　ゆうがとう も あくびする

てつごうし　を　のりこえた
あ　なたを　かんげいいたしましょう

1B
そう すんどめの くちづけ
ま でならただ でいいわ

しらゆりを　たおるように
あともどりは　できなくてもいいなら


1サビ
ろぜった しろいさてんにうも
れさしだ　すひえ　たつまさき

おちる しせん れもんぐらすの
けだるいかおり こいびとゆうぎ

2A
だれもかれ も わすれたふ
り　てんてきあ と りゅうちしん

きのうのゆ　め　あすのつづ
き　ぜんぶまぜ　て　のみくだす

2B
そう たいくつな まいにち
う　めるための　らくえん

こころはむ　あくむのかげも
にげだすよな　くすり　しょほうしましょう

2サビ
ろぜった いまは わすれていいの
むせかえる ような げんじつ

きざむ あかし せなかあわせの
むなしさだけは しんじ　つ

C
あぁ じご　くり　くどうがつじさんちょ うめの
かいわいなんてね　こんなものでしょう
うずく　きずも　きづけばけ　らくのえ　さよ

3サビ
ろぜった ぬらす うつろなしぇりー
かなあみ ごしに かいだら

どくも みつも かわりゃしないわ
よわせてあげる にどとめがさめ
ない よな ゆめはつづく

アウトロ
むねのあな は むしをして
あなたはも う かえれない