晴れた日の大空に     
                  雲の無い青空を

誇りの翼を広げて飛ぶ   
                  穢れた翼で黒く汚(よご)す

誰か見てよ        
                  誰も見ないよ

ほら、美しい色だろ    
                  そう、禍の色だね

鳴いて 鳴いて      
                  啼いて 啼いて

返してよ     
                  要らないよ

白い羽を         
                  銀の羽は

        神様お願い もう許してよ
        神様お怒り まだ許さない


夕暮れの向こうへ   
                  真っ赤な陽の上に

必死の気持ちで声を送る     
                  潰れた醜い音が届く

誰か聞いてよ         
                  誰も聞かないよ

嘘なんて吐かないから     
                  嘘ばかり吐いてるから

鳴いて 鳴いて        
                  啼いて 啼いて

戻してよ       
                  もういいよ

元の声を           
                  前の声は

        神様許して 償うから
        神様許さぬ 償っても        


想い描く夢は真で         
                  紡ぎ出した言葉は嘘で
 

誰か見てよ        
                  誰も見ないよ
誰か聞いてよ
                  誰も聞かないよ
誰か信じて            
                  誰も信じない
 
この心を語るから
                  その心は騙るから

    
哭いて 哭いて
                  嗤い嗤い

哀し哀しい       
                  嬉し嬉しい

虚し虚しい
                  愉し愉しい

        神様ごめんね この気持ちは
        神様ごめんね その気持ちは


        全て嘘だったんだ★
        全て嘘だったんだ…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

鴉の唄

獣唄シリーズ二作目。
なるべく鳥類で偏らないようにはするつもり……うん。
鴉は双子なので、リンレンのデュエットをイメージしてます。
上段がレンで、下段はリン。
鴉の主題は『嘘』と『悪戯』。
ギリシャ神話の逸話を元に、彼らの性格を想像しながら書いてみました。
どちらも嘘を吐いているので、言葉(気持ち)の解釈はご自由にどうぞ。

閲覧数:190

投稿日:2012/08/14 21:38:13

文字数:1,066文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました