「さぁ開店」


[カラン♪カラン♪]
ベルが鳴り、お洒落な扉が開く・・・

「あっあの」
桜のようにキレイな色の長い髪に似合わない古ぼけた服を着た少女が来店した。

「いらっしゃいませ」

少女が声のする方を見ると・・・
すぐ目の前に、こちらを優しく微笑む緑の髪の女性が居た。

「ごっごめんなさい!!かっ買うお金は無くてっ見るだけのつもりでその、すみません帰ります!」
少女は罪悪感から慌てて帰ろうとする。

「待って!」
「ごめんなさい!!あっ!///」
(ただ、待ってって言われただけなのに・・・ごめんなさいって私の馬鹿!//)
少女は恥ずかしくてたまらなかったが、女性はしゃがみ込み笑顔で少女の頭を撫でた。

「へっ?」
思わず撫でてくれた手をつかんでしまった少女。

「いやだった?ごめんね?」
少女に謝り苦笑した女性。

「ちっ違うんですっ!その・・・うっ嬉しくて・・・つい」
(変な子だって思われたよね)
泣きそうな気持ちで一杯だった少女はうつむいた・・・が、

「そっか!」

女性はポンと手を叩き突然、少女の手を引っ張り着替え室まで案内した。

「えっ?えっ!!」
ほぼ引きずられている少女は混乱しつつも女性の表情を見た。
(笑ってる?子供みたいに無邪気な顔で笑ってる!大人なのに・・・なんだか子供みたいで可愛いかも)

「ここで待っててね!似合うお洋服持ってくるから~」
女性はパッと手を放すと走り出した。

「なっ!!」
少女は驚いて止めようと首を振るが、女性は気にしない。

「いいの~!いいの~!試着はタダなんだよ!あと、言い忘れたけど私!店長のミク!!」

言いながら走り去るミクに少女は思わず吹き出した。

「私はルカ!」
ルカは笑って名前を言う。




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

マネキン服屋 =来店=

今回は、
『マネキン服屋』の絵を描いていて思いついた話です(0∀0)/

ミクが18歳・ルカが7歳の設定です(0ω0)

閲覧数:57

投稿日:2011/04/27 22:35:14

文字数:745文字

カテゴリ:小説

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