アドレサンス<自己解釈> *1(レン視点)

投稿日:2010/01/18 22:39:47 | 文字数:867文字 | 閲覧数:6,977 | カテゴリ:小説

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僕は、覚悟を決めた。
今日は盛大なパーティーが開かれた。特に誰の誕生日というわけではない。ただ、パーティー好きの両親が主催の、気まぐれのパーティーだ。
リンも僕と同じ事を思っていたらしく、会場を爛々と瞳を輝かせて見ていた。
でも…―僕等は「姉弟」だから。
リンが戻ってくる少し前、母さんに話を持ちかけた。
『リンと寝室を別にしてもいい?』
案の定、母さんは賛成してくれた。でも、僕だって覚悟していたけど、やっぱり辛かった。
今までずっと一緒だった。外見だって見分けもつかないくらい似ていて、よく入れ替わったりもしていた。小さい頃は服に男女の区別なんてあまりないし、髪型にも特に拘りは無かったから、少し髪を伸ばしたりもしていて、余計に僕達は「似ている」といわれた。
声も高くて、同じ音程。
手の大きさも同じ。
身長だって同じ―「だった」。
でも……
ある日、僕は気付いた。
「全てがずれている」
と。
あの幼い頃の様に「全てが」一緒じゃない。
顔立ちも、どこか似ていてどこか違う。なんか、昔より綺麗になって、女の子らしくなった。体系だって、リンの方が女の子らしい柔らかみも感じさせるようになった。手の大きさも。昔は一緒だったのに、今は僕の方が大きくて、リンの手の方が小さく感じた。声も、僕の方が低くなっていて。身長も、僕の方が高くなっていた。
目が合うと、慌てて目をそらして赤面してしまうようになった。昔は平気で顔面なんて近づけていたのに、今は一緒に寝る時もお互い背を向けて寝ていて。そして…―なんかドキドキして。正直、身が持たない。
だから母さんに提案したのだ。
母さんと話し終わった後、僕はドアノブに手を掛けて回した。でも「気付いて」しまった。
「…―レンのバカッ」
そう呟いた、リンの少し高い声が聞こえたから。
ギュッと、左胸の辺りに手を当てる。
チクリと、胸が痛んだ気がしてならなかった。

「リン」
僕はなるべくいつもと変わらない笑顔を装って、リンに声をかけた。リンは少しこっちを向いて、不機嫌そうに
「何?」
と返してきた。

まだまだ未熟な文才だけれど、頑張って小説書いてます。

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