どうして貴方とは結ばれないの?
と問いかけたのは誰にだろう
甘い夢をみさせて
と絵馬にも短冊にも書いたのに
それがいけなかったのかしら?
二人が肩を並べる現実は
一向にやってこない

「好きです」
なんて台詞じゃ貴方に想いは伝わらない
スキダなんて貴方にとっては
とっくに社交辞令
きっとありがとうって綺麗に笑って
俺もスキだよ
なんて言うけれど
貴方の好きと私のそれは全然違うの

二人の関係は依然、変わらないまま

どうしたら貴方を
私だけのものにできるの?
と涙を流すのはもうこれで何度目だろう
いっそ消えてしまえ
と鬼とも悪魔とも契約したけど
貴方が死んだら意味がないわ
貴方がキスしてくれるまでは
私も死ねないしね

「愛してる」
って言ったって貴方は冗談にしてしまう
本物の「愛してる」を
貴方はまだわかっていない
だけどもう
その響きは貴方の心には響かないんでしょ?

私の想いだけがいつも、空回りするだけ

壊してしまえばいい
何もかも
私と貴方を惹き逢わせたのに
傍にいられない運命が
神の御心だというのなら
善なんて信じない

甘い夢を見て
現実で泣いて
キズツケタイ衝動に駆られる
悪魔よ私にコトバをください
あの人を虜にするソレを…

「アイシテル」じゃない何かを
この想い全て吐き出せる言葉を
貴方に真の愛が響き渡るような音を
二人の関係が変わる奇跡をください

「愛してる」じゃない何か―――