糸で綴る 文様[モレウ]のように
貴方の名前を 繰り返しては

明ける緋[ひ]を 重ね
過ぎる月を 辿る

紡ぐitak[イタ(ク)] 祝福の愛
天地[あめつち]に 響く
歌を 掻き鳴らせ 
音が血が 受け継ぐyukar[ユーカ(ラ)]


想い願う 誓いを抱え
貴方の姿を 見送りながら

降る星を 数え
巡る鳥に 祈る

伝うitak 悠久の愛
天地の 果てへ
遠く 知れ渡れ
時が子が 引き継ぐyukar


想い続く 水面の揺らぎ
戻らぬ貴方を 待ち侘びながら 

凪ぐ海を 浚い
見えぬ影を 探す

謳うitak 憐憫の哀
天地が 憂い
嘆き 撫で拭う  
波に世に 途絶えるyukar



**********



いとでつづる モレウのように
あなたのなまえを くりかえしては

あけるひを かさね
すぎるつきを たどる

つむぐイタ(ク) しゅくふくのあい
あめつちに ひびく
うたを かきならせ
おとがちが うけつぐユーカ(ラ)


おもいねがう ちかいをかかげ
あなたのすがたを みおくりながら

ふるほしを かぞえ
めぐるとりに いのる

つたうイタ(ク) ゆうきゅうのあい
あめつちの はてへ
とおく しれわたれ
ときがこが ひきつぐユーカ(ラ)


おもいつづく みなものゆらぎ
もどらぬあなたを まちわびながら

なぐうみを さらい
みえぬかげを さがす

うたうイタ(ク) れんびんのあい
あめつちが うれい
なげき なでぬぐう
なみによに とだえるユーカ(ラ)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

yukar[ユーカ(ラ)]

itak:言葉
yukar:叙事詩とかそんな雰囲気。w
「モレウ」は渦巻きを意味するアイヌ特有の文様のひとつ。
刺繍やパッチワークでその模様を描き、魔除けとして服の袖口や襟などに施した。

言葉の響きに惚れて、エセくさくアイヌ語を引用。
単語の読み()内は小文字です。



ひとが出会い恋をして別れるのも、蕾が咲き枯れるのと同じだと思うのです。

閲覧数:126

投稿日:2010/02/28 18:16:41

文字数:648文字

カテゴリ:歌詞

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