#69「看病」
私は風邪でベッドに横になっている
すぐとなりにミクさんが見ていてくれる
「あ、ごめんね。マイちゃん、風邪ひいてるのに私、ぺらぺらと……」
ミクさんがそういって氷嚢を取り替えてくれた
「いえ……」
確かに少しめまいがするのは事実
でも、寝たからだろうか……いまはそこまで苦しくない
「あ、そうだ。おかゆ食べる?ちょっと、冷めちゃったかな……?」
ミクさんが机の上に置いてある小さな土鍋に触れてみる
「はい、いただきます」
私は布団から体を起こす
体を起こす時にフラッとしたが、ミクさんが支えてくれた
「じゃぁ、食べさせてあげるね…………う~ん、やっぱり冷めちゃってるなぁ」
そういいながら、ミクさんが小さな土鍋からお椀へとおかゆをうつす
そして、そこから少しだけとって、私の前に差し出す
「はい、マイちゃん、あーん」
「え、ええ!そ、それは、恥ずかしいです!」
私は顔を真っ赤にしていたと思う
熱のせいもあるが、さすがにこれは恥ずかしい
「遠慮しないで。大丈夫、誰にも言わないから」
二コリと笑うミクさん
「うぅ……」
私はもじもじしながら、ミクさんに食べさせてもらった
ほんとに恥ずかしかった……
「あの……ミクさん?」
「ん?なーに?」
私は再び横になりながら、ミクさんに話しかけた
「私のこと……どう思ってますか?」
そんな突拍子のない質問をしたのは、なぜだろう
やはり熱でおかしかったのか……それとも、他に理由があったのか……
「どうって……う~ん、そうだなぁ。義妹だっていう感じはもちろんするけど……どことなくカイト兄に似てるかな?」
「え?」
思わぬ返しに、私は驚いた
「なんていうのかな……雰囲気が似てるっていうか、オーラっていうか……信念をもっていて、見ていて、何かを成し遂げるような強い意志みたいなものを感じるかな?」
「…………ミクさん、人間ですよね?」
「あははは、当然!」
ミクさんは不思議な人だ……
あの瞳に映っているのは、一体何なのだろう……
しかし……今、ちょっとまずいことを言ってしまったかも……
でも、ミクさんは冗談だと思ったようだし……
「ねぇ、マイちゃん」
「はい?」
今度はミクさんが質問してきた
「マイちゃんってさ…………何者?」
私の胸が激しく締め付けられた
そして、今絶対に反応してしまった……表情に驚きがでてしまった……
「あ、いや、別に深い意味はないんだよ!言いたくなければ、言わなくてもいいし……」
ミクさんが慌てながらそういった
「ただね……最初、カイト兄がマイちゃんを連れて来て、カイト兄と共にいなくなった。そして、再びカイト兄と共に現れた。2人は仲もよさそうだし、マイちゃん、ほんとにただの迷子なのかなって…………」
ミクさんが少し寂しそうな顔をしていた
でも、私は何も言うことが出来ず、ただ黙ってきいていた…………
「ごめんね、変なこと言って。マイちゃん、風邪ひいてるのにね。また今度ね」
ミクさんは自分から話を切り上げると、私の布団をかけなおしてくれた
私は……この人をだまし続けないといけないのか……
そんな罪悪感にかられながら、再び眠りについた
コメント2
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ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
鋭い…というより、勘がいいのかな。
って同じかwww
苦しいよね。
打ち明けられない苦しみはよくわかるよ。
いっそ全てを打ち明けても大丈夫なくらい、
人間が優しい生物だったらよかったのにね…。
2012/09/24 23:12:23
しるる
にゅーたいぷですね!わかりますw
うん……
その辺、どうしようかなぁ
2012/09/26 03:05:10
イズミ草
ご意見・ご感想
す、鋭でぇ……。
リンちゃん。
それは仕方ないんだよ。
妖精なのは隠さないといけないし、言っちゃいけないんだし。
罪悪感は仕方ないんだと思う……。
でも、気持ちはわかるよ。^^
2012/09/24 20:02:29
しるる
するどいのが、無意識な可能性も0%じゃないあたりが、余計に怖いですねww
しかし…リンちゃんに餌付けしたい!←
2012/09/26 03:03:55