あんな事言っておいたくせに
今だって振り向きたいのに
「その気持ちだけで薄汚れてる」
手垢の付いた言い訳が笑った

誰にも似てないただ一粒の砂
埋もれてしまえば一部ですら無い
風に吹かれたって知ることも無く
妄想だ現実だってうるさいなぁ

いい気になったって結局期限切れ
腐らせた新鮮さも使えないチケットも
カビが生え蛆が湧き火に焼べられる
砂の頃が懐かしいほどに煙の粒

世界中が認めてくれたって意味無い
崇められるのは砂の粒だとしても
足りなくなった幸せの弾薬庫
僕自身を砲台に詰め込んでよ


そんな事言ってなかったくせに
今だって吐き出したいのに
「その憂いじゃ行列に戻れない」
ヒビだらけの合わせ鏡が笑った

どこにも行けないあと少しの闇
堕ちてしまえば境目すら無い
日に焼かれたって見る影も無く
建前だ内心だってうるさいなぁ

正気になったって結局定員割れ
余らせた素直さも見えない鎖も
苔がむし蔦が這い地に戻されてく
人の頃が懐かしいほどに水の粒

銀河中が慰めてくれても意味無い
讃えられるのは人の粒だとしても
燃えなくなった言祝ぎの燃料庫
君自身を砲身に押し込んでよ


脇腹に当てた人差し指
笑いながら引くトリガー
身代金はココロを全部
ずっと前に奪ってたくせに

弾け飛んだ記憶の齟齬
光の波紋は可及的速やかに
取り出したるは秘儀の如く
この身知らずの身の程知らず


魂の分だけダイエットしたんだ
遠くまで行けるけど帰るのは無理
仕返しをするつもりだったのにさ
この宇宙にはもう誰もいないんだ

土星からもらった輪っかは似合わない
天使から奪った輪っかは光らない
君からもらった輪っかは可愛くない
僕の作る輪っかはすぐに消えたよ


世界中が認めてくれたって意味無い
崇められるのは砂の粒だとしても
足りなくなった幸せの弾薬庫
僕自身を砲台に詰め込んでよ

君自身を砲身に押し込んでよ

見える世界をかき集めて
僕の心に忍び込んでよ
不敵な笑みの忍者みたいに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

忍者ABORT

閲覧数:38

投稿日:2022/04/09 18:43:02

文字数:841文字

カテゴリ:歌詞

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