直後に吹いた風から「うそつき」と呼ばれ
笑ってしまうのを抑えきれないまま目を閉じた
仄かなアサツキの蒼い香りが鼻腔に抜けて爆ぜる
夜はまだ目覚めるのを嫌がっているようだった
遠ざかっては近づいていく潮の満ち引きに似た
あなたの揺らめく心はきっと私にも似ている
ぶつかりに行けばいいのに踏みとどまって眺めるだけ
小さな声じゃ届きやしないのに息を吐くだけ
間違いが起こればいい大恥をかいて飛び出して
泣きながら出会えたことを喜んでいくんだ
僅かなため息を小さく張った帆に受けて進め
ふたりの海は漂流するにも狭いことを知る
即座に吹雪く雪から「卑劣だ」と呼ばれ
呆れてしまうのを庇いきれないまま手を繋ぐ
僅かなアシタバの眠る隙間に呼吸が噎せて焦る
朝は今目指せるのを訝っているようだった
高くなっては冷まされていく熱のやりとりに似た
わたしの震える心はきっとあなたとも似ている
砕かれに行けばいいのに目を逸らし続けいじけるだけ
少ない息じゃ伝わらないのに文字を問うだけ
間違いは起こせばいい大恥を晒し飛び込んで
微笑んで願えたことを抱きしめていくんだ
密かな眼光を遠くを目指す灯台に倣え
ふたりの闇は縹渺なるにも憂いごとと知る
まだ地図を睨んでいるのと笑っている
目で焼けば行き先が近くなるわけじゃない
追い風はいつか背中を押すだろうから
怠けた爪先を遠くから叱りに来る
句読点に意味は無くても置いた呼吸には有る
悔し紛れで唄えばそこに花は咲いていく
安全な場所が無いなら逃げ続け旅続け
いつか地図の裏側も五線譜の外側も行ける
間違いが起こればいい大恥をかいて飛び出して
泣きながら出会えたことを喜んでいくんだ
僅かなため息を小さく張った帆に受けて進め
ふたりの海は漂流するにも狭いことを知る
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笑顔で寄り添えていればそれはもう伝わってる
雨が祝福してる
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