剣=つるぎ
疾風=はやて です。
静かなる空 仰ぎ見る
瞬く光 見えず
涙する声 虚(きょ)に響く
宵の暗闇 迫る
煙たなびく廃墟
錆びた紅い潮の味
純白(しろ)き肌(はだえ)に一筋走る
傷痕がすべてを語る
剣を携え駆け抜ける日
別れを告げ 問う声も切り捨て
疾風の如く 奪い去る
遙かなる夢 抱(いだ)きつつ
煌めく希望 持たず
重なる矛盾 泡沫に
消え去ることも あらず
掠れ色褪せる想い
傷付いた心の雨
砕く硝子に裂かれ塗れた
追憶が魂責める
剣を携え駆け抜ける日
唇噛み 泣く心切り捨て
疾風の如く 清め散る
この身だけが負う咎は重く
贖いのためと再び犯し
光も射さぬ暗闇の中
正しき道は何処(いずこ)と
幼き迷い子のように
剣を携え駆け抜ける日
涙こらえ 求めた幸も捨て
疾風の如く 夢に散る
散った彼の人 悼み云う
弔いの声 謳う
贖いのため 贄(にえ)となり
神に召された あなた
共に育まれた徒桜が散る頃に
彼の人もまた散り
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