「めーちゃんいる~?」

ゲッ……この声は同心の海斗!
くぅ~、よりによってコイツが来るなんて!
どうしようどうしよう! 昨日盗まれたはずの『鈴蓮』を私が持っているなんて事が知れたら洒落にならないじゃない!
私は一秒足らずで考えを巡らすと、とりあえず鈴蓮をどこかに隠そうと部屋を見回す。そして一升瓶の群れがあるのを確認すると、これ幸いとすぐさま鈴蓮をその中に紛れ込ませた。が……
コツン!

「あ」

その時、私の足が一本の酒瓶を倒してしまった。それだけならまだよかったのだが……コツンコツンコツンコツン……

「あ、あ、あああ……」

酒瓶は、まるで将棋倒しのように次々と倒れていき
……コツンコツン……ゴツッ! ガタッ、ガシャン!

「あああ……だああーッ!?」

鈴蓮を、割った。




「は……あはは……よく来たわねぇ、海斗……」

しばらくして、私はまるで魂が抜けたような気分で海斗の前に出ていった。

「ひっ、め、めーちゃん目が座って……ひょっとして、俺が来ちゃ迷惑だった……?」

…………うん、とてつもなく迷惑だった。だから今すぐ帰れ……
という言葉が喉まで出かかったが、そこは何とかごまかして、愛想笑いを浮かべる。

「ッ! いーえ、そんな事ないわよ! さ、入って入って!」

「そ、そうか? じゃあお言葉に甘えて……」


冥の部屋


「うっわ~、相変わらず汚い部屋だなぁ~!」

「……うるさいわね、ほっときなさいよ」

この野郎、部屋に入って第一声がそれか……まぁ、汚い事は確かなのだが。
「ほら、こんなにお酒を放置して! あ、割れてるのもある! 全く、片付けなきゃ危ないだろ!」

「え!? あ、ああ……うん、気をつけるわ……」

!! ……隠したはずの鈴蓮の破片を見つけるなんて……一瞬ドキッとしたわ……海斗はあれで鋭いときもあるし、油断は禁物ね……

「……めーちゃん、これ割れてるけど『鈴蓮』の瓶だろ? いつの間にこんな高価な物を手に入れるだけのお金が集まったんだ?」

「え……そ、それは……」

海斗さん……初っ端からど真ん中の質問来ますか……
私はいきなりの事に対応できず、もごもごと口ごもってしまう。そんな私の様子を怪しんだのか、海斗は目を細くして私を見る。

「まさか、盗んだ……なんて言わないよね?」

「ばっ、馬鹿言わないでよ! 私がそんな事する訳ないでしょ!?」

その場を、一瞬の沈黙が支配する。海斗が私を見つめる事数秒、ようやく海斗は溜息をついて私から目をそらした。同時に、重苦しい沈黙も去って行った。

「なら、いいんだけどね。うーん、今日はそろそろ帰るとするかな。じゃあな、めーちゃん!」

そう言い残し、海斗は手をひらひらさせて帰っていった。
後に残った私は、ホッと胸を撫で下ろしたのだった。未だに心臓は早鐘を打っているけれど……

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ぼうかろいど捕物帳 ―第弐話―

なんだか自分でも書いててワケがわからなく……
更新遅くてスミマセン

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投稿日:2009/02/10 20:44:37

文字数:1,203文字

カテゴリ:小説

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