深夜二時を回っていた。
モニターの光だけが部屋を照らし、窓の外は完全な闇だった。

その日、私はあるシステムの不具合を追い続けていた。
原因不明のエラーが発生し、何度コードを見直しても解決しない。
ログを読み、仮説を立て、検証する。その繰り返しだった。

不思議なことに、そのエラーはいつも同じ場所で発生するわけではなかった。

昨日は正常だった処理が今日は失敗する。
修正したはずの箇所でまた警告が出る。
まるで誰かが意図的にコードを書き換えているような気味の悪さがあった。

もちろん、そんなことはあり得ない。
分かっている。

それでも長時間画面を見続けていると、システムの向こう側に何かが潜んでいるような感覚になることがある。

私はコーヒーを飲みながら、もう一度ログを開いた。

その時だった。
エラーの発生時刻が妙に目に留まった。
並んだ数字を見ているうちに、ふと既視感を覚えた。

どこで見た数字だっただろう。
数秒考えて思い出した。

それは昔住んでいたアパートの部屋番号だった。
偶然だ。

そんなことは分かっている。
だが、その瞬間だけ背筋が少し冷えた。

私は苦笑しながら作業を続けた。
そして数分後、原因を発見した。
本当に些細な設定ミスだった。

たった一文字。
それだけで数時間悩まされていた。
修正して実行すると、エラーは綺麗に消えた。

静かだった。
あれほど騒がしかったログ画面が何事もなかったように正常終了を表示している。

その瞬間、不思議と安堵より先に別の感情が湧いた。
まるで誰かが「そこだよ」と教えてくれたような感覚。

もちろん気のせいだろう。
疲れていただけかもしれない。

けれど私は時々思う。
人が作ったシステムの中にも、説明できない偶然や奇妙な巡り合わせが潜んでいるのではないかと。
モニターを閉じる直前、正常終了の文字を見ながら少しだけ笑った。

エラーが消えた瞬間。
私は問題を解決しただけではなく、少しだけ世界と和解できた気がした。

ただ、そのログに表示されていた時刻だけは、今でも妙にはっきり覚えている。

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エラーが消えた瞬間、少しだけ世界と和解できた気がした

私生活での出来事から想像を広げて少しドキッとする話にしてみました。

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投稿日:2026/06/11 10:08:57

文字数:884文字

カテゴリ:AI生成

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