雨音は雑音というよりはむしろ心地よく
僕の耳孔から脳髄を通り心の臓に染み込む
今日も空は鉛のように重く暗く
街を歩く人の一人もいない

雨音は憂鬱というよりはむしろ救いに近く
僕の耳孔から神経を侵し視界が弾ける
明日からも雨は鎖のように世界を縛り
人々の心を浸し尽くすだろう

夏はもうこない


芍薬の花は凛として揺れず
五月雨の鈍色の空を穿つように立つ

灰色の街はしんとして眠り
僕は降りしきる雨の中動かずに立つ

夏はもうこない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

peony

梅雨の歌の歌詞
前半は全部語りにするつもり
でも私は夏が大好きです
4/7
サビの音数にあわせるため歌詞調整
4/14
対比として機能しないため
「鈍色の街」→「灰色の街」に歌詞差し替え
4/20
動画投稿
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34998791

閲覧数:169

投稿日:2019/04/14 08:24:32

文字数:218文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました