翌日、王女は公開処刑される―という事に決まった。
 本当は、私が処刑される筈だったのに―――
 ごめんなさい。レン。
 泣くかと思ったが、涙は枯れていた。これほど泣いたのは、あの日……母が死んで、レンと離れ離れになった時以来だった。
 広場には、以前私が用意させた断頭台がある。これで何人人を殺してきたっけ…?
 もう、刃は血で錆びている。最近は、1回で首が切れなかった事がよくある。そんな事にならないで…そう願っている。
 でも、今頃気づいても遅い事は自分でも死ぬほど解っている。できれば、レンが断頭台に立つ所は見たくないのに………足が、動かない。
 そして、来てしまった。その時が。
 レンの姿が見えた時、胸が抉られたような気がした。
 今すぐここから立ち去りたい。なのに、やはり足が動かない。
 ――ついにその時はやってきて、終わりを告げる鐘が鳴る。民衆などには目もくれずに、君は私の口癖を言う……

              「あら、おやつの時間だわ」

広場にその声と、断頭台の刃が落ちる音が響いた。





               僕は君を、守れたかな?
            最後に、君の笑顔を見たかったけど、
                それは叶わない事。
               意識が闇に呑まれていく。
             不思議とその感覚が心地よかった。










                次に目覚めた時。
                 僕は一人。
              黒く塗りつぶされた部屋。
             何も見えず、何も聞こえず。
               一人震える闇の中――






                 ―END―

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

悪ノ召使ノ物語Ⅴ(最終話)

レェェェン!!!

この後は、re_birthdayに続くんでしょうか…?

最後まで、ありがとうございました!

閲覧数:471

投稿日:2010/02/05 06:50:12

文字数:771文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 波漣

    波漣

    ご意見・ご感想

    なんでもうるうるするんです!!!←え

    2010/04/02 17:49:28

  • 波漣

    波漣

    ご意見・ご感想

    レエエエエエエン!!!!

    うるうるううるううるう(ノ口`)。。。

    2010/04/01 20:32:33

    • グーフ&ボイスレコーダー

      グーフ&ボイスレコーダー

      またまたメッセージありがとうございます!

      こんな駄文でうるうるありがとうございます!><

      2010/04/02 06:52:26

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