夏になれば枯れる
小さな草むらで
貴方は今日もまた
ピアノを弾いて
雨が降れば消える
物語を抱いた
私をそうしてまた
微笑うのでしょう
優しい歌を奏でる
その手で貴方は
花の冠を編んで
私の髪に載せ
口づけをするでしょう
日溜まりの下で
そして云うのでしょう
聴こえないほどの声で
今日もまた温かな
夢でおやすみ と
夏になれば枯れる
小さな草むらで
私と貴方はただ
ピアノを弾いて
変わらず歌を奏でる
永い春の海
たゆたう記憶を編んで
貴方の首にかけ
抱きしめて眠る頃に
冠は枯れて
けれど云うのでしょう
風に消えそうな声で
今日もまた真っ白な
花で作って と
咲いた微睡みの中で
私の時計は歩みを止めて
錆びた秒針の先を
誰かの手が 埋める
優しい歌を奏でる
その手で貴方は
花の冠を編んで
私の髪に載せ
口づけをするでしょう
日溜まりの下で
そして云うのでしょう
聴こえないほどの声で
今日もまた温かな
夢でおやすみ と
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