ランドリー

はためく恋しさは
漂白の足りない溜息と
ゆらめく戸惑いの
コンポートさ
寒さに揺れた青

セプト

嘘をついた　煙吐いた　泣き真似た　日々に
憤った　腹が立った　だけど飽きた　繰り返した。
麻纏った　君を抱いた　亡き夏が千々に、
舞い上がった。切れたライター　次の秋だ　目が回ったんだ。
触れた肌が　あの瞳が

カイン

日曜　歩く空の住所録
心も身体も削りながら
おはよう　君は今はどうしてる
額を擦ってなんてねって言って
ビニール傘が水をはじく

ファジードール

おやすみネイビーキャット
揺蕩う息とワルツ？
手首に口づけさせて
赤いリップが消えるまで
迷子のムーンフェイズ

夏拾い

きっと　君の目には
腐りきった　僕の言葉と態度
瞬間　また間違う
回る日々は　僕の賭場とアナグラ
そんなふうに

エイプティ

4月からはみ出た僕は
ふらついて今日の嘘を考えて
終わりのない3月を
わからないまま抱いている
君の気持ちの期限とか

恋と骸

仕方がないと言って
諦めきれなかった
無防備に君は声を
声を聴かせる
何でもない顔して

アフタークライイング

折りこんだ手足　気まぐれの朝
腐敗の背骨
目覚ましは恋しさの行使
待ちぼうけが嫌？　君はわがまま
飲み込むのなら　はやめにね

flowering(曲)

明日の僕たちが
不確かなものだって
絡めた指先が
嘘になるわけじゃないでしょ
毎日の理由を

マキアート

ひとつふたつ砕けてく
思い出すのはいつもそう
優しい手の平と寂しい温もり
声が嗄れるほど祈る
懐かしがってくれますように

さよならです。（曲あり）

さよならです。
無性に虚しい日々は
だんだんと積み重なって
非常に僕を苦しめて
何も言えなくしてった

半透明の人魚

ないしょ話　してたんでしょ
止め処ない夜の真ん中で
感触だけ　求めていたい
そのたびにふえる溜息だ
間違えたというより

オルタナティブは夢を見る

閉めきった窓際で
嘯いた理想論
一歩踏み出すごとに
進めない気分だ
永遠は繰り返し

マゼンタ

噎せ返るような夕 塗り潰されるフィーリング
振り落してと言う 迷子にはわざとなった
すげ替えるような夕 偽物だらけマゼンタ
不安げな目で言う こんなにも弱くなった
今日だって僕はそうだ