Aメロ
蝉の声やみ
朧を纏う
雨音に紛れて
文を解いた

霧の向こうで
愛しいひとが
ひそやかに呼べば
初恋のよう

Bメロ
寄り添う肩に吐息
時も忘れて
ほんのりと濡れそぼる
絹の髪撫でて

サビ
夏時雨に指きりげんまん
相合傘の中
せめて今だけはふたりきり
蛇の目(じゃのめ)に守られて
夏時雨に隠した逢瀬
ほのかにあたたかな熱
このまま心結いあげて
仮初の悠遠

Aメロ
囁きがやみ
眼(まなこ)戸惑う
手折られる前に
そっと手折った

揺蕩う花の
想い残り香
雨粒に映る
さかさま模様

Bメロ
いつまでも雨宿り
終わらないでと
ほんのひととき望む
頬に紅(べに)さして

サビ
夏時雨に許された恋
幼い(いとけない)約束
どうか夢に溺れていたい
浮舟に揺られて
夏時雨の幻みれば
このまま隠れんぼ ほら
いっそふたり攫われましょう
蛇の目(じゃのめ)に覆われて

Cメロ
時雨 ふたり
溶けて混ざりたい
時雨 ひとり
泪に沈む

転調サビ
夏時雨に手の鳴る方へ
誘(いざな)われたならば
待ち人花笑み手を伸ばし
指を絡め合った
夏時雨に恋しさ馳せて
花弁から滴が落つ
雨足にひとり待ちぼうけ
蛇の目(じゃのめ)でいつまでも

さらに転調サビ
夏時雨に相合傘を
ふたりに降るは秘めごと
誰も知らない約束はもう
今宵、蛇の目(じゃのめ)のなか


————ひらがな————

Aメロ
7 7 8 7
7 7 8 7
せみのこえやみ
おぼろおまとう
あまおとにまぎれて
ふみおほどいた

きりのむこおで
いとしいひとが
ひそやかによべば
はつこいのよお

Bメロ
10 7 10 5/3
よりそうかたにといき
ときもわすれて
ほんのりとぬれそぼる
きぬのかみなでて

サビ
13 9 13 9
13 9/2 13 9
なつしぐれにゆびきりげんまん
あいあいがさのなか
せめていまだけはふたりきり
じゃのめにまもられて
なつしぐれにかくしたおおせ
ほのかにあたたかなねつ
このままこころゆいあげて
かりそめのゆうえん

Aメロ
7 7 8 7
7 7 8 7
ささやきがやみ
まなことまどう
たおられるまえに
そっとたおった

たゆたうはなの
おもいのこりが
あまつぶにうつる
さかさまもよお

Bメロ
10 7 10 5/3
いつまでもあまやどり
おわらないでと
ほんのひとときのぞむ
ほほにべにさして

サビ
13 9 13 9
13 9/2 13 9
なつしぐれにゆるされたこい
いとけないやくそく
どおかゆめにおぼれていたい
うきふねにゆられて
なつしぐれのまぼろしみれば
このままかくれんぼほら
いっそふたりさらわれましょお
じゃのめにおおわれて

Cメロ
3/3 8
3/3 7
しぐれふたり
とけてまざりたい
しぐれひとり
なみだにしずむ

転調サビ
13 9 13 9
13 9/2 13 9
なつしぐれにてのなるほおえ
いざなわれたならば
まちびとはなえみておのばし
ゆびおからめあった
なつしぐれにこいしさはせて
かべんからしずくがおつ
あまあしにひとりまちぼおけ
じゃのめでいつまでも

さらに転調サビ
13 9/2 13 9
なつしぐれにあいあいがさお
ふたりにふるわひめごと
だれもしらないやくそくわもお
こよいじゃのめのなか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏時雨【曲:伊月えん様】

伊月えん様が曲をつけてくださった歌詞です。

閲覧数:918

投稿日:2021/05/18 12:36:31

文字数:1,377文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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