■ポルックス・カストル■
紫色の林檎齧って追い掛けたるは
黒いレースのリボンをつけた小さな紳士
鏡の迷路に迷い込んで泣き出したのは
お唄が上手な双子ちゃん
三日月に引っ掛けた指先から零れた紅
誰かの唇もこんな紅だったっけ
角砂糖放り込んだ唇は弓形に曲がる
楽譜を忘れたなんてまあなんてこと!
音符が飛び出して奏でる滅茶苦茶なメロディー
捕まえられない困って泣き出すのはいつだって
お唄が上手な双子ちゃん
銀星糖転がして遊んでそれにも飽きて
ふざけて覗いたテレスコォプ廻る廻るは
星か瞳かそれとも宇宙か転がる未来
何時だって絵本には終わりがあるものよ
そんなMAMAの声を聴きながら
もう一度だけと強請って泣き出すのは
お唄が上手な双子ちゃん
2006年5月19日金曜日
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