「わたしなんて捨てて一人で旅をすればもっと贅沢ができるのに」

「そうだね」

「歌も自分で歌えるくせに料理もできるし」

「うん」



あの家の子が迷子なんです
この紙の子です、よろしくお願いします。


「この町の広場で演奏しようカリン」

「迷子の子を探すんだと思ってた。」

「迷子の少女と
それを憂う人の歌を」


黒猫はギターを
白猫は花のような美しい声で歌を歌う
広場には人が集まり
今朝もらった紙に描かれた子猫は人場に訪れる
演奏が終わった後も泣いている猫は独りぼっちだ

「君は好きなことがある?」

「うん」

「やらなくちゃいけないことがある?」

「うん」

「じゃあ前に歩けるよ頑張って」

子猫は駆け出す

「ねぇあの子傷だらけっだった」

「そうだね、でもあいつは大丈夫だよ
明日またここで歌おう」



間奏

普段なにも歌わない黒猫が初めて歌を歌い始める

「一人だったんだ誰といても
でも白い耳白い尻尾が見えた時嬉しくなっている自分に気が付いた
辛くて寒いことも減ったし君といると良いことばっかだし
これからも一緒にいようね」

間奏が終わる

彼女は慌てて歌いだす


次の町へ行く旅支度の際

黒猫が言う

「実は僕踊りもできるんだ」

「踊りは私だって出来るし!」

振り向いた
彼女は今日も凛としている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ギター猫

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投稿日:2022/01/21 19:19:08

文字数:574文字

カテゴリ:小説

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