双子のリンとレンは
生まれたときからずっと一緒。
だから、なんでもはんぶんこ、なのだ。
一緒に起きて
一緒に食べて
一緒に遊んで
一緒におふとんにごー、なのだ。
同じおふとんで寝るし
おもちゃも二人で使う
お菓子もはんぶんこするのだ。
パ●コは半分に割って、
雪見●福はひとつずつ、
ピ●はみっつずつ。
ピーが多いのはおおめに見てほしいのだ。
極論を言えば、
キット●ットがひとつしかなければ
ぱきっと割って、はんぶんこなのだ。
しかし、こればっかりは譲れないものがある。
それは…。
「リン、ほんとにいいんだね?」
「レン…いくよっ!」
「「じゃんけんぽんっ!!」
レン、ちょき。
リン、ぱー。
「勝ったああああああああああああああ」
「負けたああああああああああああああ」
「じゃあこれは僕が貰うね」
「ううっ………」
笑顔のレンが手を伸ばしたのは、
二人の大好物である、
プッチン●リン。
なぜこれはみっつセットなのか。
リンはいままでなんどもそう恨んだ。
でも美味しいので買ってしまう。
リンは悔しさでほっぺをふくらますのだ。
むこうではレンがお皿に
プッチンとプリンを落としている。
ぷるぷるふるえる黄色いプリン。
「うー…」
「いただきまーす。…うまー!」
「ううー…」
ぱくん、とスプーンを運んだレンが
今日一番の笑顔をみせる。
「私、あっちで遊んでる」
ほっぺを自分の手でぷしゅーとへこまして
リンは言った。
それを見たレンはふきだした。
「あはは、一口あげるって」
「ほんとっ!?」
リンは子犬のようにレンに駆け寄った。
そんな可愛い彼女に笑顔をみせて。
「はい、あーん」
スプーンをさしだす。
「………レン」
「なに?」
リンは顔をちょっと赤い顔でそっぽをむき、
「わ、私の一口は、もっと大きいの!」
「……………ぷっ」
「な、なによ!」
「そんなに食べたいならはっきり言えばいいのに」
「うるさい!」
「はい」
「え?」
差し出されたのは、プリンの乗ったお皿。
「はんぶん食べたから、あげる」
「…ほんと?」
「ほら、はんぶんこ!」
「…うん、ありがとう!」
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