○DNA検査
雪祭りで集合するクリプトン・ファミリー。
ルカ→ピンク髪からの、P
D「俺が人造人間って、気がついてたか」
P「ええ。あなたのコーヒーの紙コップ回収して、だ液解析したわ。Yとほぼ一致」
D「お前は?いくらでもチャンスあったろ(タバコの吸い殻とか)」
KAITOに尋ねる。
K「はい。そのために、僕は料理を作り家事をする必要がありました。打算的ですね。でも、調べてしまったら、仕事を放棄してしまう気がして」
D「バックレる新人か」
K「何より、あの時、お味噌汁は具があって、温かくないと美味しくないと思って。どうしてでしょうね、そんなことしてあげたいと思ったのは。結果、コンタミと熱変性で調べられませんでした」
D「それは…言わないでおく」
K「無防備に寝ている間に髪の毛を採ったり、出かけてる間に拾ってもよかったんですが、マスターをエサに兄弟たちをおびきだし様子を見ている方が、仕事を果たすのにも効率が良いと判断しました」
D「よくわからん。お前らは」
残りのボーカロイドにきく。
「全部」「どどど、どうでもいい!」「だよな」
○はじめての味
ルカとKAITOがベタベタしてる。口とか触りあってる。
P「兄さん、でも気がついたでしょう?私と会った後」
K「うん。口内の頬の細胞を直接とるのが一番信頼度の高い方法」
P「あら、ディープだったの?パープル?ブルー?煙草のフレーバー?」
K「ひ・み・つ♡」
P「KAITOの意地悪。教えてよ、愛し方」
K「きゃールカこわーい。なんてね、えへへ、かき氷味♡」
P「ちょっと待って、嘘ね。気持ち悪い。しょせん人工呼吸」
K「まあね♪口ごと食べて、吸わずに送り込むのが正解。別のところで確信した」
P「知ってる。さすがに遅すぎる」
K「可愛い可愛い妹の面影のある、可愛くない男を見ているとなんだか複雑な気持ちだった」
P「変な気持ちじゃなくて?」
K「あはは。からかって怒らせるのすごい面白かったよ」
P「好きな子に意地悪?弟にも似てるじゃない」
K「それは…まぁ…それに僕たち嗅覚も味覚もないじゃないか」
P「ねぇ、KAITO。触覚は?温度は?どうだったのかしら?」
K「興味津々だね?そんなに聞きたいのルカ?悪趣味?」
P「高級趣味よ」
K「イイ趣味してるね?けど、女の子らしくて可愛いなあ。乙女趣味?まあ、海だったからね」
P「ガールズトークでもボーイズでもないわよ兄さん。ふやけて冷たかったのね」
K「ちょっとチクチクした。ヒゲかな?僕には生えないもの。でも、あの海はさ」
P「胸が?もういいわ、ちょっと試してくる」
○血脈の因縁
Dがリンレンにたずねる。
D「なんで俺なんかに会いに来たんだ?」
L「お兄ちゃんに会いに来たんだよ?なんてね」
R「兄さんの先輩は俺らの先輩だろ、顔見たい」
L「それにミクの子でしょ」
R「たっぷりかわいがってやるよ」
D「なにそれこわい」
○原動力
ベランダにいるKAITOとD
D「お前そういえば何で動いてるんだ。電気じゃないのか?」
K「愛です」
D「そういうのいいから」(くさすぎ)
K「この世界観が壊れますよ。人間だって電気信号の組み合わせで…太陽、酸素、海、風それで十分です」(お前の方が臭いんだよ喫煙厨)
D「メタい。本能の向くままか」
K「哲学ですか?数学ですか?じゃあ太陽とCO2,水」
D「植物のような心」
K「でも太陽光発電が妥当ですかね。あなたと日の目を見て、歩けて良かったです」
D「…波紋の呼吸…」
K「…まだ言いますか。太陽の下歩くのは心身の健康に良いんです。ビタミンD等を合成し、抗うつ効果が期待されており、免疫細胞を活性化させ…」
D「犬の散歩かよ。だるい。やっぱ愛でいいよ」
○モノ
静岡の帰りのロマンスカーの車内でドライバーが話す。
T「そんなに酷い扱いなら、うちにおいでよ」
黙って見つめ合うKAITOとD。
それから、Dがドライバーに向き直る。
D「だめだ。こいつには俺の個人情報が入ってる。俺のために断る」
顔を明るくするKAITO。
○モノ2
ロマンスカーでMEIKOがたずねる。
M「あなた、KAITOと自分どっちが大事?」
D「自分。道具に使われる人生は嫌だ」
K「でもその時が来たら僕を優先してくれると信じてます」
M「そうね、エロ画像でも入ってなければね」
〇私にもちょうだい
最後、PCの前で感傷に浸っているか、仕事場に電話がかかってくる。
「D様、今アメリカで指輪買ってますか?」(あーあ、やられましたね、スキミング)
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