私は今日もお酒の甘い香りと貴女に酔っている。
細くて白い腕や手。耳をくすぐるような特徴的な声。
さらさらの黒髪にすらったとした高身長。
全て、私好みだった。
だから貴女に酔って今日も貴女を求めるんだ。
初めてお店に来たとき、彼氏に振られ自暴自棄になっていた私。
お酒も喉を通る。気持ち悪いくらい飲んでいただろう。
ワインからビール、焼酎まで幅広く飲んだ。飲んでいくうちに彼氏のことも忘れていたくらいだ。
「__おねーさん、飲み過ぎじゃない?」
そんな私に声をかけてくれたバーテンダー。
店はもう閉店だったみたいで、店内には私だけだった。
そのバーテンダーは私の隣に腰をかけて笑った。
「すげー飲んでますね」ってからかうようにも聞こえた。
「ちょっと...彼氏に振られちゃって。飲んで忘れよー!って感じなんです」
酔っていた私は滑舌がすごく悪かったと思う。
バーテンダーはそうなんだ、っていって私のグラスにお酒を注いだ。
「勿体無いですね、その彼氏。おねーさんすごい綺麗なのに」
綺麗だなんて初めて言われた。その言葉のせいで顔が熱くなった。
お酒のせいだ、と自分にいいきかせよるように注がれたお酒を一気に喉に通す。
それはすごく甘いお酒だった。
「お酒だけじゃなくてさ、僕にも酔ってみない?おねーさん」
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