天界からの手紙。

それは、実の父親からの手紙。

嬉しい・・・わけない。

あの人とはもう父子ではないのだから。

なんの情もない。


あの人にとって、俺は【忌みき息子】でしか無いのだから。


ガキのころからそうだった。

帯人もAKAITOも・・・KAIKOですらあの人は忌み嫌った。

ホワイトだけがあの人に愛された。

兄である俺を差し置いて。

弟のホワイトが・・・あの人に愛された。

あの日だってそうだ。

『KAITO、御前は今日から冥府を治めろ。』

『何故ですか。父上。』

『御前は、冥府にこそ相応しい存在だからだ。それ以外に何がある?』

『忌みき息子に天界を継がせたくない・・・これが本音でしょう?』

『フン。分かっているではないか。』

『じゃあ、何人か連れて行っていい?あなたが忌み嫌うもの全て。』

『その方が儂の寿命も延びるというものだ。』

『承知。(いつか引きずり降ろしてあげるから覚悟してろ。)』


だからイヤだったんだ。こんな世界。

いつか、あの人を・・・大天使を失脚させる。

そして、世界を闇に陥れてやる。

それまで待っていろ、ミク。

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暗黒転移

KAITOの過去なのなーw

閲覧数:228

投稿日:2009/07/22 14:03:56

文字数:496文字

カテゴリ:小説

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