ちぎれた右腕 ほつれる布糸
「イラナイあの子」と 呼ばれたあの夜
わたしは孤独で 哀れなドール
あなたに愛された ミザリー・ドール

捨てられた時から 芽生えてた感情は
黒くて醜くて わたしを歪ませる
か細い垂氷のような 冷たい涙だけ
綺麗に見えるのが 皮肉ね

ズキズキ痛む 胸を押さえても
あなたは二度と 戻ってこない
クラクラ霞む 視界の裏側で
あなたの影を 見ていたの
「やだやだ待って!捨てないでよ、ねぇ!」
ココロの叫びは 雨に消えて
ただただわたしは 愛して欲しくて
あなたの影だけ 見ていたの
去りゆく影だけ 見ていたの

破れたドレスに とびだす詰め綿
冷え切る体に 覚えた悲しみ
わたしは惨めな 捨てられドール
慈愛を夢見てた レヴェリー・ドール

ねぇ あの時くれた髪飾り
いまでも大事に 付けてるから
きっと戻ってくるよね? そうでしょ?

今頃あなたは 見慣れたお家で
「シラナイあの子」と おしゃべりしてるの
それでもわたしは あなたの夢だけ
見たいから

ゆらゆら揺らめく 朧月出ても
しとしと冷たい 雨は続く
ふわふわ薄れる 意識の片隅で
あなたの夢を 見ていたの
「やだやだ!わたしを忘れないで、ねぇ!」
儚い思いを 月に願う
最期の時まで 愛して欲しくて
あなたの影だけ 見ていたの
その先に映る 夢はきっと
ふたりが笑い合う 夢だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ロンリーピティ・ドール 歌詞

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投稿日:2024/08/10 18:56:51

文字数:586文字

カテゴリ:歌詞

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