うらぶれ旧市街 靴の音
夜天銀天の夜もすがら
調子の外れた樂音で沸く
虚しく豪奢なパレードだ
鋳型にはまった瑪瑙の星
赤い幻燈 夜市を射す
祈りをま喰らう広場の慾
踊れぬ私は所在なげ
蓄音機から天の声 戯曲を諳んじるように語る
やがて言の葉は散りぬれど 伝えることなど何一つないさ
そぞろ眩しき祝祭の興に
染まれや愉し多幸を望めど
大切なものは一つでいいさ
代えがあるなんてさみしいから
金切る弦楽 喧しく
游ぐ群羊 夜半を往く
踏まれた苹果の香り烟る
見せかけ瀟洒なパレードだ
魔法はいつしか呪詛に変わり
ランタンの灯もいよいよ消え
さりとて踊れ 騒がば騒げ
誘い拐かされぬように
遠き流るる彗星が西の魔女の死を皆に知らせた
手向けに捧げる在りし日の喧噪に溶けゆく一匙の想いを
嗚呼、暗めり宴の際 紛れては彷徨った
嗚呼、溶けたフィラメントが明滅をするばかりだ
きづけば世界はあまりに暗く
無くしたものは探せやしないさ
かけがえないなんて言ったくせに
いくつもあるのは嘘吐きだ
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