月もない夜に君が立っていた
その瞼を真っ赤に染めて

儚げに見えて手を伸ばしかけて
空見上げりゃ雲途切れ

風と共に舞う君の濡れ羽色の長い髪へ絡む
花びらと同じ色 唇釘付け

化かされたなんて言い訳だけは
したくはないけれどもう
花のせいだと君が言うから
その清らかさ憎らしい


月が綺麗ねとベタな台詞吐き
終わった春とさよなら

真っ白な腕を伸ばしたら少し
枯れたはずの苦い味

風と共に舞い涙の痕に点々と張り付く
花びらが流れ落ちてくるもう台無しね
 
化かしているのは私だけれど
あの桜を消して欲しい
連れ去りたいのは私だからと
その清らかさ憎らしい


もしも今が冬ならば
何も始まってないはずだから
全部春の夜の夢のせいにして
季節から
逃げよう僕らは大人じゃないから
大人になれない心が
桜の花に付きまとわれて
囚われてる知らないまま



立ち止まる時は 今じゃないから
手つなぎ夏へと歩きだしたんだ
次の春こそは笑えると良いな嗚呼 貴方と一緒なら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

(仮)

ibaraさんの『熱病(仮)』に応募したものです
http://piapro.jp/t/D2JM




無謀にも出尽くしているであろう桜をお題にしてみました。
ビクビクしながら作りました。どこかでかぶってたらごめんなさい。
何らかの理由で恋が終わった彼女、恋をしている彼女を好きだった彼、お互いにつけこんでいます。
いくつになっても日本人は桜を見てノスタルジーェ…

閲覧数:265

投稿日:2015/03/10 13:39:37

文字数:432文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • ibara

    ibara

    ご意見・ご感想

    はじめましてibaraです!この度は拙作に素敵な歌詞をつけていただきありがとうございます!
    桜のイメージと、絶妙な距離感にある2人の様子がドラマチックに描かれていますね!素敵です!

    2015/03/04 22:54:24

    • 胃弱

      胃弱

      見ていただけて嬉しいです。ありがとうございました!
      (うっかり言葉が重複していた箇所をこっそり修正しました)

      2015/03/04 23:34:49

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