今日は、雪が降っている。

ひらひら、と優雅に舞い落ちる雪が、少年はスキだった。

黄色いツンツンした髪に、黒いコートを着た少年、名は鏡音レンと言う。
白い雪が、目の前を舞うのがとても美しく、先程からずっとそれを見つめていた。
「レン! 風邪引いちゃうよっ」
「今行きます、マスター」
彼は人間ではない。
ボーカル・アンドロイド、なのだ。
マスターに双子の姉、リンと一緒に出会ってから数か月。
リンもレンも、すっかりマスターに打ち解けた。

そしてこの雪が、レンの初めて体験する「冬」だった。

「レン?」
「ごめんなさい、マスター」
「怒ってないから平気だよっ。レンは雪見るの初めてだもんね。よしっ! リンも呼んでこよう」

そんなマスターを見て、レンは静かに微笑む。

素敵なマスターに逢えて良かった……。

そうこっそりと考えるレンだった。


<了>

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冬、雪降る。

初投稿がこんな短文駄文ですいません。
レン君スキ過ぎてこうなりました。ごめんなさい。

感想等頂けると嬉しいです!

でわ。

閲覧数:119

投稿日:2009/01/13 18:00:56

文字数:379文字

カテゴリ:小説

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