《D》
「もって君は後数時間。
そんくらいのもんの命らしい。」
太々しく告げた僕に君は
「そうか。」と一言笑って言った。

《A1》
全てに興味が無かった。まして
誰がどこで何しようと。だけど
ヤケに煩くチラつく君の
あの笑顔は嫌いだった。

無干渉な世界が楽だった。別に
何も苦痛ではなかった。生まれ
た時から僕の周りには熱を
くれる何かはなかったから。

《B1》
ひび割れたガラスの
上だろうと君は
躊躇なんて無くて
素足で駆け出す。

只々はしゃぎ
楽しそうに笑いながら
嫌がってる僕の腕を
強く引いてく。


《S1》
数刻後の未来に限って何か
特別なこともなくって他愛
も無い日々が続いてく。その
延長線上なんだろう?

単に傷付けるのが怖いから
射し込む光すら拒絶した。
そんな虚弱なだけの僕に君は
何故か「強いね。」と言うんだ。



《A arrange ver.》
ふと本のしおりの位置が前と
変わらないことに気付いた。何が
理由かなんかは明白でだけど
不思議と嫌じゃなかったんだ。

それなのにこの世界はいつでも僕ら
に残酷であり続けた。僕の
嫌いな君のあの笑顔は紅く
溶けて地面に滲んでいた。

《B short ver.》
騒々しくて
耳障りなだけの蝉は
どちらかと言えば嫌いな
方だったのに。


《S2》
数刻後の未来に向かって知らず
うちに止められなくなって他愛
も無い日々は途切れてく。その
延長線は引けないのか?

単に傷付くことが怖いから
広がる暗闇に逃げ込んだ。
そんな卑怯なだけの僕は「君と
いると辛いや。」と言った。


《C》
もうとっくに遅
すぎることに
気付いては
いたんだ。

何より流れるアツ
すぎる熱が
『これは嘘じゃない』と
告げていた。

《S後半 arrange ver.》
か細く吐かれた吐息に乗せて
皮肉めいたしたり顔をして
君は僕に言った
「なら君は何故今泣いてる?」って

《S arrange ver.》
数刻後の未来を願った。だけど
口にするには遅かった。他愛
も無い日々が終わってく。その
延長線はないのだろう?

傷付くことも傷付けることも
知らないことの方が怖いってそう
教えてくれたのは君だ。だから
「ありがとう。」だけを笑って言うよ。

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【曲募集】余命数刻。

最近よく箸が歯と歯茎に間に刺さって血ダラダラになる。

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投稿日:2018/09/22 23:09:56

文字数:959文字

カテゴリ:歌詞

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