「…皆、ごめんな」

有紗は皆が居るであろう、茶の間には行かず、部屋の窓を開ける。

二階からなら、命を無くす程危険ではない。

「この戦いで犠牲になるのは私だけで良いの」

窓の枠に足をかけた瞬間、扉が開いた。

「マスター…何処に行くつもりですか?」
「帯人…ごめんね!」

素早く動き、帯人の背後に回り、首に…。

「無駄ですよ」
「な…!?んきゃあ!!!?」

腕を掴まれ、床に倒される。

「俺達に黙って何する気?」

アカイトが部屋に入って来る。

「まさか…亜美サン達を助けに行く気ですか?」

カイトの言葉に言葉がつまり、返答出来ない。

「アイツ等の所に行って生きていられる保証はない事ぐらい分かってるくせに」

和音もいた。

「焦る気持ちも分かるが、落ち着け」
「…あず兄、…皆ごめん」

バチッ
目が痛いくらい強い光りが部屋の中に発生する。

「私は行くわ。亜美達は関係無いもの」

有紗は倒れた皆を見て泣いた。

「私が消えても悲しまないでね…」

有紗は外へ飛び降りた。

ごめんね…
有紗は何度も心の中で謝った。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

闇にレクイエムを___ごめんね

有紗は亜美達の救出&両親の仇撃ちのために闇組織に乗り込む!
…予定←

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投稿日:2010/02/24 21:55:41

文字数:471文字

カテゴリ:小説

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