【1A】
どこか南の島で
桜が咲いだしたと

色気づいたキャスターが
媚びるように笑ってる

駅前の交差点で
冷めた眼差しのまま

「どっか別の世界じゃない?」
白けた溜め息ひとつ

【1サビ】
コスプレした売り子が仮面被って叫んでる
需要外れの羞恥プレイとしりながら

冬のソラへ翳した手には爪痕だらけ
謳うようにheart鳴らして伝えんだろ

「目の毒ね」なんて言わずに、立ち止まってくれ。

【2A】
街角に溢れるGothic Love
未成熟な愛の詩

「世俗的でキライ」だと
悴む手をさする

のばした右手に
光る婚約指輪

「私、冷たいから」と
カイロを握りつぶす

【2サビ】
ホテルから見つめた降る雪は灰色
終電すぎた言い訳はもう品切れで

なのに夢見るのは決まって笑い顔で
目をそらすように朝を迎える事に慣れ

【2C】
切りっぱなしの携帯を手にするだけの勇気もなくて
貴女は笑った

『信じよう』と現実を見つめるほどに偽られて
貴女は怒った

焦がれても正しく在ることが凡てではないと
貴女は答えた


【3A】
信号待ちに紛れて
無関心を造りだし

色気づいたキャスターに
『さよなら』と呟いた

よごれた銀世界に
光る婚約指輪

ゆらめくカーライトが
千切れた糸を濡らす

【3サビ】
「1日過ぎだけど」なんてそっぽ向いたまま
突き出された手に銀鳩が舞い降りる

冬のソラに隠した手は絆創膏だらけ
『ありきたりな羞恥プレイだ』と言わないさ

「三倍ね」なんて言うけど、kissでかわした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】二月十五日の朝【曲募集してみる】

文芸社の『第二回 もののあはれ 恋物語賞』へ投稿して選外となった没作。

全体的にはまとまってくれたようにも感じましたが、Cあたりがいらない子だったようにも思いました。

僕にしては珍しい男性視点の歌詞です。
それにしてもBメロがないですね……。

閲覧数:115

投稿日:2011/04/16 07:23:24

文字数:655文字

カテゴリ:歌詞

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