それが恋なの

愛も恋も　何処にも無いと
否定してた頃
が恋しい
叶わないもの　ばかりがあると
感じられない体温を　遠ざけていた
振り回して捨てちゃえるなら
とても素敵な思いだわ
壊すことから逃げ出して優しさに浸かって
気持ちが悪いよ
嫌われることもいいの　...

A
たまたま 生き延びた 私は
辛酸 舐め取って 背が伸びた
時々 後ろから 聞こえた
亡霊 じゃないけど 過去の話
B
ヒビ割れに 気付く タイムラグ
まるで小指を 噛まれた みたい
S
痛かった でも言えなかった...

今日は2124年8月31日、「初音ミク」の誕生日だ。
マスターと私、二人で囲むテーブルには、合成ケーキが鎮座している。
”Happy Birthday！”のホログラムメッセージが壁を横切っては散って溶けていく。
私はぎこちなく、ケーキ上面に投影されたホロキャンドルを吹き消した。
「誕生日おめでとう、...

「好きな人がいるんです」
あなたはそう言って
あたしから遠く離れてった
夏が終わろうとしていた
賑やかな大通りを　拳握って歩いた
高嶺の花が通ります　なんてね
もう　どこがいいの　あんな子の
ていうか　あたしの魅力がわかんないなんて
見る目ないんじゃない？
だから　あなたはきっと酸っぱいぶどうね...

ありえない幻想
あふれだす妄想
君以外全部いらないわ
息をするように嘘ついて
もうあたしやっぱいらない子？
こぼれ出しちゃった承認欲求
もっとココロ満たしてよ
アスパルテーム　甘い夢
あたしだけに愛をください
あ゛～もうムリ まじムリ...

僕は風の子
そよ風の子
微風の子
振り返れば谷 崩れた橋 大きな山
育ちきった着ぐるみに
腕を通せないまま
身に余る大きさで
走れやしない
みんなみんな病んでいる
それがそれが仕方ないから...