この世に産まれ 愛されることを知った
この世に産まれ 愛することを知った

静かに降り積もる愛は
僕を呑みこんで捕らえていく

愛が全てだと思ってた
愛があればいいと思ってた

与えるのも
与えられるのも
愛であれば全てよかった

それが僕の世界だった
僕と僕の周りが創り出した

僕だけの世界
僕だけの箱庭
僕だけの楽園

それを壊したのは
僕の愛しい人
唯一絶対たる存在

そうして気付く

僕の世界のちっぽけさを
僕の箱庭の空ろさを
僕の楽園の苦しさを

壊されて知った現実
壊されて感じた醜さ
壊されて見えた愚かさ

僕が知っていた全てを否定され
得ていた愛すら偽りだと
嘲笑いながら傷つけていく

壊すだけ壊して
その人は消えた

僕から全てを奪い
捨てていったのだ

愛は消えた
与えることも与えられることも
もうないのだろう

僕にはもう
「愛」など存在しないのだから

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幼い愛は柔らかな傷に壊される

ただ、只管に愛しか知らない子供が、唯一絶対の人から現実を教えられた瞬間
全てが欺瞞と偶像に溢れた世界だと唄うように告げられて、それをそのまま受け入れてしまったが故に傷ついた
でも、それが全てではないことに気付かないまま、それが全てなんだと思いこんで「愛」を捨てた

――それでもなお「愛」していたなら、きっとそれは純粋な「哀」になっただろうに

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投稿日:2010/05/19 10:21:36

文字数:391文字

カテゴリ:歌詞

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