(今日、来るって言ったクセに・・・)
来ないじゃん!
只今深夜3時。
一人暮らししているマンションの私の部屋は、寒さのせいで息を吐くと白くなった。
(こういうところ、ヤダ)
来るとか言って期待させて、結局来ない・・・
仕事かな・・・
仕事なら、仕方ないよね・・・
(眠・・・)
今日はもう来ないと思い、諦めて寝ることにした。


「おはよールカ」
「おはよ・・・」
「どした?元気ねぇじゃん」
「ん・・・」
今朝5時起き。
そして寝たのが3時頃。
2時間くらいしか寝てない私の体は、寝不足のせいでふらふらする。
「眠い・・・でも仕事が・・・でも眠い・・・でも・・・」
「ぐちぐち言ってねぇで仕事しろ仕事」
ハッとして振り向くと、
「あ・・・はい、すみません・・・おはようございます・・・・」
「さてはがくぽお前!昨日ルカん家行くとか言っといて行かなかったんだろ!!」
「え、いや」
「サイテー!ルカの性格分かってる!?アンタの事待ってて眠らなかったに決まってるでしょ!馬鹿!!」
メイコとカイトが私を必死にかばってくれた。
すごく嬉しい・・・っていうか、心強いけど・・・・
「体調管理できなかった私が悪いんです」
「オイ・・・お前もう学生じゃねぇんだから、体調管理くらいしっかりしろよ。あと、メイコとカイトにも敬語使ったらどうだ」
「あたしとカイトには敬語使わないでってルカに言ってるの!」
「そうだそうだ!てめぇの方こそ余計なこと言ってねぇで仕事しろ仕事!!」
「そ、そんな・・・」
「あーもうわぁーったよ!すみませんでした!」
がくぽはすたすたと仕事に戻ってしまった。
「せんぱぁい?」
「またお前らか!」
昨日の三人が、がくぽのデスクを囲んだ。
「この子が昨日のお礼したかったらしくてぇ・・・」
昨日のがくぽに気があった?女の子がもじもじとがくぽに近寄る。
「あ?」
「き・・・昨日の夜は、ありがとうございましたッ・・・・」
え?
「あ・・・あぁ、いいよ別・・・一回だけだったし・・・・」
がくぽの顔は私が見たことないくらい赤くなっている。
「ハァ!?あいつ何言っちゃってんの!?」
「行くぞメイコ!」
「おうよ!」
「え、ちょ・・・」
仕事であの子、ミスでもしてがくぽがフォローしてあげたのかな・・・
「ちょっとごめんね?がくぽに話があるから」
「えぇ~?今私達がお話してるのにぃ」
「いいから早く仕事に戻ればぁ?出来てないんでしょぉ?」
「キャッ」
メイコが女の子達の口調を真似て、女の子のオデコをつんっと突いた。
「信じらんなぁい!」
女の子達はぷんぷん怒りながら給湯室へ向かって行った。
「ルカ!こっちおいで!!」
「え・・・でも」
「でもじゃねぇ!こっち来い」
メイコとカイトに急かされて、仕方なくがくぽのデスクの前に立った。
「昨日あの子と何してたの?」
「別いいだろ」
「よくねぇよ」
「あーもううぜぇ・・・」
がくぽの顔が怒りで歪んでくる。
やばい・・・
(これ以上、がくぽに嫌われたくない!!)
「し、仕事だよね?あの子、ミスしたの?それで、がくぽがフォローしてあげ・・・」
「勝手なこと言うな」
がくぽの冷え切った目が私を見る。
「え・・・」
「あいつがそんなミスするような不真面目な人間に見えるか?」
何でそんなに・・・
「ぺちゃくちゃ喋ってるお前よりよっぽど仕事できる奴だよ」
あの子のことかばうの?




「あー・・・うぅー・・・・」
気持ち悪・・・
「ルカ、飲みすぎ!」
「ほんと酔っ払いだなお前!!」
月に何回かがくぽ、メイコ、カイト、私のメンバーで飲むことがある。
「ルカ先輩って、酔うとこんなんになるんですねぇ」
「酒乱だからなこいつ。気をつけろ」
「にゃによぅ・・・」
今日はあの三人の女の子達も一緒。
私はそれが気に食わない・・・
ジョッキ一杯になみなみ注がれたビールを一気に飲み干した。
「先輩、昨日この子とすごかったらしいじゃないですかぁ?」
その話にぴくっと体が反応する。
「ちょ、ちょっと待ってその話・・・」
「三回イッちゃったんでしょお?」
「・・・あ!?」
「図星だぁー」
二人の女の子は面白そうにがくぽと一人の女の子を冷やかしている。
「ちょっと、待ちなさいよあんた達。ルカ居るの知ってるでしょ?なんでいちいちこの場で言うのよ」
「ルカ先輩酔ってるから、明日になればこんな話忘れちゃいますよ~」
こんな話?
「いい加減に・・・」
ダンッ!
手の平がジーンと痺れる。
「ル、ルカ?」
私はテーブルから立ち上がって、鞄を持った。
「帰る!!」
私にとっては重大な問題だよ!
「そんな千鳥足で帰れるわけないでしょ!今、代行呼ぶから・・・」
「お前な・・・」
がくぽが私を見る。
朝のような、冷たい目で。
「子供じゃねぇんだからこれくらいで怒るなよ・・・大人気ない・・・・」
「がくぽ・・・この子とヤッたの?」
「ルカ先輩私が・・・」
私は・・・
私はどうでもいいっての?
「ヤッたのに偉そうなこと言わないで!浮気なんて人間のクズがやる事じゃん!!大体あんたらも何なの!?」
女の子達を指差す。
「あたしとがくぽ付き合ってること知ってるんでしょ!?知ってんのに馬鹿なことしてんじゃねぇよ!甘ったるい声で猫かぶって・・・特にがくぽとヤッたそこの女!ふざけんなよ!あたしの事なめてんのかよ!?一般常識無いのもいい加減に・・・」
バシッ!
頬に痛みが走る。
「お前がいい加減にしろよ?ルカ」
がくぽが私を叩いた。
「俺とこの子に何があったか?教えてやろうか、ヤッたんだよ。お前がうじうじしててうぜぇから、他の女とヤッた。これでいいか?」
これでいい?
「先輩・・・誘った私が悪いんです・・・・すみません」
「いいよ、こいつに謝んなくたって」
「でも・・・」
そういう・・・
「そういう傷の舐め合いが気にいらねぇんだよ・・・」
もう、どんどん口が悪くなる・・・・
こんなの、負け犬の遠吠えだ・・・
「もういい・・・一人で帰る・・・・」
頬を押さえたまま、ふらふらと帰り道を歩いた。
(私、がくぽからそんな風に思われてたんだ・・・)
がくぽは私みたいな女が嫌いなんだ。
酒飲むと酒乱になってうじうじしててウザい、私みたいな女が・・・
(年下の、可愛い子の方がいいんだ・・・)
家に着き、そのまま倒れこむようにベッドに寝た。







ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

社内恋愛【部下の前に、女なんですッ!】 2

閲覧数:366

投稿日:2010/05/08 22:12:50

文字数:2,640文字

カテゴリ:その他

  • コメント2

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  • 華龍

    華龍

    ご意見・ご感想

    ルカ…俺んち来いよ。

    はっっ!!!いや、何も言ってません!!!
    がくぽなんて豆腐に頭ぶつけて昇天しちゃえば良いんだああああ!!!!!!!
    見損なったよ!!!殿!!!
    ルカに金輪際近づくな!!!!><

    ははは、がくぽの嫌われようwww
    次回も待ってま~す!!

    2010/05/09 15:52:02

    • どーぱみんチキン

      どーぱみんチキン

      え、あ、え!?
      あ・・・なんだ私疲れてるんでしょうか?
      華龍さんがとんでもないことを言ったかと思っちゃいました★
      きっと幻聴ですよね★キラッ(´▽`*)

      2010/05/09 16:06:21

  • 紗央

    紗央

    ご意見・ご感想

    うわぁぁ
    がっくんサイテーだ・・
    ルカ、一発いや十発くらい
    殴ってやれ。
    それで別れてレン奪ってやれ(どっから出てきたよww

    嘘だよ><
    次の展開に期待してるね^^;

    2010/05/09 10:45:15

    • どーぱみんチキン

      どーぱみんチキン

      まさかのレンきゅんフラグ!?www
      それでもルカはがっくんが好きらしいです(´・ω・`)
      もうルカちんったら!
      男なんていいから私の物になれよ・・・←

      2010/05/09 16:04:19

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